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吉野川改修現地視察報告 [地元のこと]

昨日(17日)、一級河川吉野川改修促進期成同盟会の吉野川改修現地視察に行ってきた。この会は平成5年に設立され運動を進めてきたが、平成25・26年のともに7月、2度に亘る豪雨水害の被害で一挙にその目的を達成しつつある。32年に完了予定とのこと。

南陽市を襲った平成25・26年の豪雨災害。25年水害については「吉野川氾濫」と題して書いた記事がある。翌26年は市長選挙の最中だった。街頭からの選挙演説、雨の中が多かった記憶がある。http://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2014-07-13 雨は投票結果に大きく影響した。http://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2014-07-16-1 25年の豪雨は日中だったが、26年は夜中だった。消防団の息子が夜11時頃召集がかかり、帰ったのは朝4時過ぎだった。起きて外に出て驚いた。水は引いていたが裏の川が溢れて仕事場にまで泥が上がっていた。赤湯の町の水浸しは25年の3倍に及ぶ。後になって聞くほどに驚かされた。この時、千川原公彦氏をリーダーとするボランティアの方々に大きな力になっていただいたことは先日の講演会で知った。

大雨による農業用施設や農地の被災から現在の復旧状況について(H27.8.25)

現地に向かう前に、山形県置賜総合支庁建設部河川砂防課県南豪雨災害復興推進室の安食・浅井両氏による説明を聴いた。80億に及ぶ大事業だ。以下、配布された資料から。

《平成25年フ月|フ日〜18日にかけて、吉野川流域では昭和42年の羽越水害以来となる激しい豪雨に見舞われ、南陽市赤湯地区、宮内地区の市街地等において、家屋の浸水、農地・通路の冠水など、甚大な被害が発生した。/ この災害を受け、吉野川では、河川改修による効率的かつ早急な治水安全度の向上を図るため、「河川等災害関連事業」及び「河川災害復旧等関連緊急事業」が採択された。/ しかしながら、翌年の平成26年フ月9日〜10日にかけ、前年を上回る豪雨に見舞われ、災害関連事業区間の増破、市街地等における家屋の浸水や農地・道路の冠水など、さらに大きな被害を受けた。/ 「河川等災害関連事業」及び「河川災害復旧等関連緊急事業」の両事業の計画見直しを行い、平成26年の出水に対応する計画規模で再度採択された。》

《■河川災害復|日等関連緊急事業(復緊)■
 事業位置  南陽市大橋〜金山
 延長   L=9、Okm
 事業費  約74 9億円
 事業内容  掘削、築堤、護岸、橋梁、樋門
 事業期間  平成25年度〜平成29年度

■河川等災害関連事業(関連)■
 事業位置  南陽市金山
 延長   L=1,7km
 事業費  約5.5億円
 事業内容  掘削、護岸、樋門
 事業期間  平成26年度〜平成28年度》》

以下、現地メモ。


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花台橋〈市道橋〉

《現在、歩行者用の仮橋への迂回路を施工しており、11月中句から現在の橋の撤去を始めます。自動車用の仮橋は設置しないため、撤去に伴い1115()午前9時から当該箇所は通行止めとなります。歩行者や自転車以外は他の橋への迂回をお願いいたします。》

架け替えられるすべての橋が橋脚のない橋になります。ここの仮橋は歩行者と自転車のみ。自動車は通行止めです。

 

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湯河原橋〈国道橋〉

《現在、仮橋や迂回路を施工しており、12月下匍から仮植への通行に切替え、管理者である国土交通省で旧橋撤去に取り掛かります。仮橋の前後はカープになっていますので、特に冬期は減速して安全な走行をお願いいたします。》

上流の妹背橋は29年度に撤去されます。護岸工事によって下流左岸の桜並木はなくなります。赤湯中側の桜は残るとのこと。赤湯中の野球部、グラウンドが使われなくなったので、中川中のグラウンドを使用します。そのための費用一切、事業費の中から支出されます。今年の地区大会、赤湯中の野球部優勝したとのことで「よかった」ということでした。また、川底浚渫によって井戸水が出なくなった場合はその補償も事業費に入っています。 

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吉野橋〈県道橋〉

《右岸側の橋台が完成し、現在は左岸側市道の付替え道路を施工しています。完成後はそちらの道路を通行願います。12月からは左岸の橋台の工事にも取り掛かります。》

被害が特に大きかったところです。被害のあった家は地盛りされた場所に新築されています。仮橋は設けず、新橋完成後現橋が撤去されます。この近辺の道路配置もだいぶ変わるります。

 

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宮内工区その2(花公園上流)

工事用車両の出入り口の前はいつも通っているがその先で何をやっているのかまったくわからなかった。その工事の規模の大きさに驚いた。被害に遭った厨川堰頭首口の復旧とあわせ、花公園北側の河川敷に、川底浚渫の残土等25万立方メートルが運び込まれるという。すでに10万立方メートル分は運ばれた。カドミウム汚染のため吉野川の残土は吉野川の外には出せない。その結果、ここに2ヘクタールの土地ができるとのこと。その土地をどう利用するか。地図で確認すると和泉町若松屋から入った先、遠藤青果の対岸になる。完成したときこの辺の景観はどう変わっているか非常に楽しみ。

 

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第4工区(金山原橋上流左岸)

この12月いっぱいで完成の工区です。対岸に杉木立がありますが、この辺一帯の杉が流木となり、下流の橋脚にあたって大きな被害を齎すことになりました。

 

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百聞は一見にしかず、現地に行って見て説明を受けてはじめて、資料を見てもなるほどとなります。ありがたい視察だったので、復習のつもりで記事にしました。


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