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「日本一の芋煮会」への苦言 [地元のこと]

土曜日に帰ってきた首都圏に住む娘が「日本一の芋煮会に行ってみたい」と言い出した。

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芋煮会といえば子供の頃からの数々の思い出が甦る。毎年河原で学校の芋煮会があった。今思えば、調理を覚えた原点が芋煮会だった。高校最後の秋、親しい友人同士3人だけの芋煮会も忘れられない。岡山の旭川のすぐそばに住んでいた頃、山形を懐かしんでやった旭川河畔での芋煮会もあった。最近は芋煮会と銘打っての座敷での飲み会がほとんどで、河原での芋煮会はここ数十年すっかり遠ざかっている。これまで「日本一の芋煮会フェスティバル」に行くことなど考えたこともなかったが、間もなく結婚式を挙げる娘の提案に従うことにした。

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 家内と娘と3人で行くことになったのだが、まずアクセスをどうするかが問題だった。当初県庁駐車場からのシャトルバスを考えたのだが、芋煮会には行かなくてもいいという息子の発案で、息子の運転で行けるところまで行って下ろしてもらい、終わったら同じ場所に来てもらうことにした。これは正解だった。帰途、会場から出たところでシャトルバスを待つ長蛇の列を目の当たりにしてつくづくそう思った。 

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「日本一の芋煮会フェスティバル」のサイトからチラシをプリントアウトしていたのだが、そこには整理券が必要というだけで1杯いくらかは書いてなかった。あれだけ人が集まるのはひょっとするとただだからなのかもしれない、などと語っていったのだが、実は協賛金名目の一杯300円だった。帰ってから確かめると、サイトには小さく次のようにあった。

≪6m大鍋の芋煮を食べるためには、芋煮引換整理券が必要です。
「芋煮引換整理券」は、協賛チケットまたは300円以上のご協賛で1枚受け取ることができます。その整理券には芋煮の受け取り時間が記載されておりますので、時間になりましたら大鍋のゲート(AまたはB)にお並びください。場内放送でもご案内致します。≫

堤防沿いに進むと間もなく整理券発券所を見つけた。ハンドマイクの男性が叱りつけるように叫ぶ「奥の方に進んで」との指示に思わず萎縮した。その時はまだ「ただ」との期待感があったのでまだがまんした。ところがそのあと「300円」の現実を突きつけられ、900円を支払って整理券を3枚受け取った。

整理券には「Bゲート」と書いてあった。ところがその「Bゲート」がどこなのかわからない。たしかに「A」の表示はそこからも見える。見当をつけてBはこっちだろうと進んでしばらくしてようやく「B」の表示を見つけた。さっきの地点からはテントに隠れて見えない場所の表示だった。分かる人には分かるのだろうが、何もかもはじめての者には頼りないことこの上ない。暑い中、家族を引き連れてうろうろさせられる身にもなってほしい、とつい愚痴も出てしまう。

ようやく「最後尾」のプラカードを見つけてそこに並ぶと、まだ№3とのこと。自分の整理券を見ると「№5 12時20分予定」とあった。時計を見るとまだ11時30分。しばらく時間をつぶさねばならない。うろうろしながら、仮橋を渡って対岸へ。対岸ではJAが「つや姫」のおにぎりを配っているらしい。そこへたどり着いたら、「すみません、あちらで買い物された方に差し上げています。」とのこと。それでは隣りでただで配っている餅をごちそうになろうかと、並ぼうとしたらあまりの列の長さに断念した。買い物しておにぎり貰おうかとJAのテント前を歩いているうちそのまま通り過ぎて、戻るのも面倒で対岸を一通り歩いて下流の仮橋からもとへ戻った。ちょうどその頃、№5の番が廻ってきて最後尾に付いた。

そしてようやくありついた念願の芋煮。娘に配られたのがあまりに汁だけで可哀想だった。DSCF7204これで900円分.jpg

芋煮会の思い出といえば、とにかくたらふく食べたことだった。みんなたらふく食べて、そしてたいがいそれでも余る。余ったのを家族の多い人がもらって帰る。あるいは鍋の提供者がそのまま持って帰る。大きな銅鍋があった我が家はしばしばその恩恵に与った。

苦言のいちばんの眼目はここにある。このままでは早晩飽きられる。リピーターはないよ。

もてなしの心、その心意気を感じることのできるイベントであってほしい、つくづくそう思った。あえて言えば、置賜と村山の感覚の違いかもしれない。置賜ではありえない。


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