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3.11地震 [メモがわり]

仙台にいる娘が電話をよこした。これからボランティアに行くという。朝8時から夕8時まで。「いま仙台に居る者の役目。やれるだけのことをやるようにがんばれ。こちらで何かできることがあったら何でも言ってよこせ。」と言った。
地震前日、卒業式で家内と一緒に参列してきたばかりだった。鍼灸の専門学校なのだが、いろんな人に助けられながら、がんばってがんばっての卒業だったので、何としても卒業式には行きたかったのだ。
そして翌日の地震。私は出先に居たのだが、揺れながら携帯で電話したがもうつながらなかった。息子のメールの呼びかけに、数時間後「大丈夫」と答えてきたときには心底ほっとした。
電話で話せたのは昨日12日の昼だった。娘は11日、同級生同士で結婚する友人の結婚式の会場に向かう途中で地震に遭ったとのこと。4時からの披露宴で、受付を頼まれ、3時までに会場に入るつもりだったらしい。結婚式のご馳走をあてにして昼はサラダぐらいしか食べていなかったとのこと、当然結婚式は中止で、そのあと友人たち5人ほどで行動を共にしていたが、腹が減っているところにおそらくは興奮状態も重なって気持ちが悪くなり、みんなに迷惑をかけてはとアパートに帰って何とか快復しての、公衆電話からの連絡だった。頼りない声だったのは心細さだけではなく体調のせいもあったのだ。その時は無理に「がんばってこい」とは言えない様子だったので、声を聞けたことだけを喜んで電話を家内に渡したのだった。それだけに今の「ボランティアに行ってくる」の電話はうれしかった。

飯山一郎さんが言っておられる

(転載はじめ)

◆2011/03/12(土) 日本の年寄りには知恵がある!
飯山一郎,以下,遺言のつもりで真面目に書くので,真剣に読んでほしい.
短文だが,眼光紙背,熟読すれば,必ずや役にたち,キミたちを利するじゃろう!
さて…,
今回の大地震災害は,東北,あるいは東日本だけの震災ではない.
日本という国が未曽有の大国難に遭遇している! と覚悟すべき事態なのじゃ.

日本という国家が歴史上最大の危機に瀕している! と認識しようがしまいが…,
今後,日本という国家は,確実に,変わる.
また,変わらざるをえない.
意識して変わろう! とする“自己変革”の意識も強くでてくる.

なによりも…,
1.国家の総力をあげての必死の復興作業のなかで,変わらざるをえない.
2.大地震,火山噴火,大津波.この対策が,改めて徹底的に進められる.
3.今回の大震災で,現実,10数基の原発が止まってしまっている.
4.原発再稼働の目安は全く立ってないので,慢性の電力不足が続く.
5.当然,電力を使わない産業,電力を節約する生活が要請される.
6.従来の大量生産・大量消費・大量廃棄物の社会産業構造は,完全に終わり.
7.贅沢をしないで,大食いをしないで,ささやかにつつましく生きるヒトが増える.
8.原発,新幹線,高速幹線道路など,大規模開発が不可能な国家になる.
9.とくに原発の新規建設は危険極まりないので不可能で,低電力国家になる.
10.落ち目の国が災害・災難に遭遇すると,さらに没落・衰退してゆく….
以上,十項目.

上の十項目を,しっかり念頭におき,人生を考え,国家を考え,未来を構築してゆく!
張り切って,元気を出して,はげましあって,優しい心で労(いたわ)りあう….
そうすれば,あなたと,あなたのまわりのヒトたちは,必ず仕合せになる!

こういう危機・逆境のとき,日本の年寄りは,間違ったことは言わない!
わかったかな?>みんな

(転載おわり)

≪4.原発再稼働の目安は全く立ってないので,慢性の電力不足が続く.
5.当然,電力を使わない産業,電力を節約する生活が要請される.
6.従来の大量生産・大量消費・大量廃棄物の社会産業構造は,完全に終わり.
7.贅沢をしないで,大食いをしないで,ささやかにつつましく生きるヒトが増える.≫

日本人がほんとうのところで求めていた世の中なのではないだろうか。地震から昨日の午後5時過ぎに停電が復旧するまでの間、今のこの感覚を大切にしたいと思っていた。一人暮らしの家内の兄も呼んで、一つだけあった反射式ストーブをありがたく思いながら夜を過ごし、4人一部屋に寝た。いいことに思えた

それにしても、菅首相や枝野官房長官の口から、どうして「国民の皆さん、この事態をなんとかみんなで助け合って乗り切りましょう」という言葉がでてこないのか。菅首相から国民への呼びかけがあると聞いて、あるいは見せ場をつくるつもりかと思ったのだが、みんなそろったところで変にあらたまった様子で出てきて、国民の心に訴えかける言葉もないままに、言うだけ言ってそそくさと出て行く姿に、この男はやはりこれきりでしかなかったと思わされたことだった。

地震の日に、柄谷行人さんの『世界史の構造』が届いていた。たしか山﨑行太郎さんのブログでこういう本があるということは知っていたのだが、買おうという気になったのは佐藤優さんの『新約聖書Ⅰ』の解説だった。

(引用はじめ)

菅直人氏が唱える最小不幸社会は、国家という枠を固め、不幸を最小化(極小化)する条件を整えたもとで、それ以外のことは自由競争に委ねるという発想だ。・・・菅氏の思想は、国家主義、新自由主義の双方と親和的なのである。
私は菅氏のような思想が日本を閉塞状況に追い込むと考える。そこには「目に見えないもの」に対する配慮が完全に欠如しているからだ。・・・
<・・・ここで、交換様式Dについて述べておかねばならない。それは、交換様式Bがもたらす国家を否定するだけでなく、交換様式Cの中で生じる階級分裂を越え、いわば、交換様式Aを高次元で回復するものである。これは自由で同時に相互的であるような交換様式である。これは、前の三つのように実在するものではない。それは、交換様式BとCによって抑圧された互酬性の契機を想像的に回復しようとするものである。したがって、それは最初、宗教的な運動としてあらわれる。>(『世界史の構造』12頁)

(引用おわり)

そして権藤成卿が出てくる。

(引用はじめ)

<日本のファシズムの場合、1930年代に最も影響力のあった思想家の一人、権藤成卿は、反国家主義・反資本主義を唱え、社稷(農業共同体)の回復を唱えた。そのとき、彼はそれを象徴するものとして天皇をもってきたのである。天皇はこの場合、明治以後の絶対王政とは逆に、古代国家以前の社会の首長として解釈されている。興味深いことに、アナーキストの多くが権藤を支持した。天皇の下でのみ、国家無き社会が可能である、彼らは考えたのである。・・・>(『世界史の構造』392~393頁)

(引用おわり)

柄谷行人さんは四十年前、学生時代に知って惹かれた。「メルロー・ボンティ哲学における他者の問題」でも引用している。しかし、その後40年間は全く疎遠になっていたのだが、佐藤さんの文章であの頃の感覚が甦ってきたのだった。何日かかるかわからないけど、読み終えたら何か書きたい。

ここまで書く間にも震度3クラスが2回ほどありました。


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めい

★ 放射能から身を守る方法

1 呼吸の仕方が分かれ道
外部被ばくに比べて、内部被ばくが圧倒的に危険です。
そのため、放射能を吸い込まないように高性能フィルター防塵マスクをつけてください。
汚染された水や食べ物を食べないように気を付けてください。
傷口からも放射能が入るのでバンドエードやテープで防いでください。
ゴーグルやレインコートがあれば目や肌も覆ってください。

2 家には1週間閉じこもるように。
まず水が一番大切です。家じゅうの容器に水をくんでおいてください
ペットボトルの水も大量に用意すべきです。次に、米、麺類です。これらはかさばらず日持ちします

3 閉じこもる時の注意点
とにかく外気が入るのを防ぐようにしてください。換気扇は消しても隙間があいているので
シートとテープでしっかり隙間を防ぐべきです。窓のサッシの隙間もテープとシートでふせいでください

4 雨が降ったら絶対にふれてはいけません。放射能を含む雨はもっとも危険です。
事件後、少なくとも10日間は雨にふれてはいけません。

では、一刻も早く準備してください。
1人でも多くの方の命が助かることを祈ります。

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/


by めい (2011-03-13 11:53) 

めい

《放射線被爆対策マニュアル》

1.避難しない場合、窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。
(避難される場合 2.以下をお読みください)

2.安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム),昆布,とろろ昆布を原子力事故の発生後には早く服用する。

3.放射能雲に巻き込まれているときとその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた 濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。電気が使えれば空気清浄器も有効。ただし、集塵機に放射能がたまる。

4.ありとあらゆる容器に飲料水を溜める。保存食をできるだけ多く確保する。放射能雲が到着したあとは井戸水や水道の水を飲まない。性能の良い浄水器はある程度有効だが、これも浄水器自体に放射能が蓄積する。

5.放射能雲に巻き込まれている間は外出は控える。やむを得ないときには雨合羽等で装備して外出する。帰宅の際は衣服を着替え脱いだものは屋外に廃棄する。

6.雨や雪が降っているときは特別な注意が必要。雨や雪は放射能微粒子をため込むため、非常にリスクが高くなる。雨や雪のときは外出しない。

7.原発事故が起きると、真っ先に放射性ヨウ素が飛んできます。子供たちが甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込む前に、安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)を、と言ってきました。ところが、なかなか薬局でも安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)が手に入りにくくなってきています。「食品と暮らしの安全」に、ヨウ素を昆布で摂る場合の目安が載っています。

8. 此によれば原子力事故が起こった時にはすぐに昆布・とろろ昆布を一日50g食べはじめ、4日目には20gに減らすそうです。子供はこの半分。備蓄量は一人500g。昆布は古くなると酸化しますので、エージレスか何かと一緒に密封して保管しておきます。

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
by めい (2011-03-13 11:55) 

めい

5年前のあの日に考えていた事の何が変わったのだろうか  田中良紹
http://www.asyura2.com/16/senkyo202/msg/747.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 3 月 14 日 00:02:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
   
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20160313-00055367/
2016年3月13日 1時32分配信 田中良紹 | ジャーナリスト

5年前のあの日の午後2時46分、私は「3月大乱」と題するブログを書いていた。その時の私には菅直人民主党政権が崩壊寸前である事や、米国務省日本部長の「沖縄差別発言」で米国政府が異様なほど必死に火消しをする様が念頭にあった。

それらが未曽有の大災害によって一瞬にして吹き飛び、日本政治のあり方や日米関係はリセットされることのないまま、5年後の今につながっている気がする。

菅政権が崩壊状態に陥ったのは自業自得である。前年の2010年参議院選挙で菅総理が突然消費増税を言い出して惨敗した。07年の参議院選挙で小沢一郎代表が安倍自民党を大敗させて「ねじれ」を作り、それを足掛かりに09年衆議院選挙で政権交代を果たした議席を菅政権は再び自民党に戻し、今度は民主党が「ねじれ」で追い込まれる状態を作りだした。

しかも消費増税は民主党のマニフェストに違反する。自民党は野党に転落した事から民主党に対抗する意味で消費増税を公約にしたが、それは野党だからの話である。民主党を挑発して民主党に消費増税をやらせ、政権奪還を有利にしようとする思惑があると私は見ていた。

菅総理は消費増税で「ねじれ」を作り国会運営は苦しくなった。そうなれば国会運営の裏を知り尽くす小沢氏の協力を得て、党内を結束させるのが常識だが、菅総理の頭はそうならない。マニフェストを理由に消費増税を批判する小沢一郎氏を民主党から排除しようとした。

「ねじれ」の場合、予算は成立させる事ができるが、予算関連法が参議院で否決されると予算の執行が出来ない。予算関連法が成立しなければ菅政権は解散するか総辞職するしかなくなる。従って菅政権は通常国会を乗り切ることが出来ず、自民党にすり寄る以外に生き残る道はないと私は見ていた。

3月に参議院で予算審議が始まると、タイミングを計ったように「政治とカネ」のスキャンダルが政権を直撃する。まず前原誠司外務大臣に外国人からの献金が発覚し、前原氏は3月6日に大臣を辞任した。すると11日に朝日新聞が朝刊の一面で菅総理の外国人献金問題を報道する。外務大臣が辞任した直後だけに菅総理は逃げられない。

2004年の「年金未納問題」でも年金未納が報じられた福田康夫官房長官が辞任すると、次に菅民主党代表の未納が報道されメディアから追及されて菅氏は辞任に追い込まれた。それと同様のケースである。11日の参議院予算委員会は自民党が菅総理追及に力を入れ、私は国会中継を見て今後の政局を思い描きながらブログを書いていた。そこに大震災が発生した。

一方、その4日前、3月7日にケビン・メア米国務省日本部長が米国の学生らに「沖縄はゆすりの名人」と発言した事が報道され、米国政府はすぐさまカート・キャンベル国務次官補を日本に派遣して謝罪すると発表した。

報道から間髪を入れず、米国政府が日本担当の最高責任者を派遣して謝罪するというのは異例である。メア発言が米国にとっていかに深刻だったかを物語る。果たして「沖縄はゆすりの名人」と発言しただけなのか。私はメア発言の全文をネットで検索した。

するとそこには私が1990年代から米国議会を見て感じてきた米国人の「本音」が語られていた。すなわち日本人全体に対する差別意識を土台に、メア氏は日本に米軍基地を置く事は米国の経済的利益であると発言していた。

日本に米軍基地があるのは、平和憲法によって日本が自分の国を自分で守らず、米軍に守られる事を望んでいるからである。従って平和憲法を変えさせない事が米国の利益になるとメア氏は言った。この発言の根底には、自分で自分を守れない従属国を下に見る意識があり、それは日本人には決して知られてならない米国の「本音」なのだ。

米国政府は日本に対し常に「建前」を語って「本音」を隠してきた。「米国にとって日本は最も重要なパートナー」と日米同盟を持ち上げ、日本を尊重する姿勢を見せながら、おだてて米国の意のままにさせようとしてきた。ところがメア氏はその裏にある「本音」を学生に語り、学生はそこに差別意識を感じた。米国政府が慌てる筈である。

しかし日本のメディアは米国政府の慌て振りの根底にあるもの、すなわち米国の「建前」と「本音」を探っていない。探らないまま大震災が起きてメア発言は吹き飛んでしまった。米国政府は胸をなでおろしたに違いない。

大震災は米国に日本政府をコントロール下に置く事を可能にした。問題発言で国務省をクビになったメア氏が来日し、復興事業に米国企業が参加できるように取り計らう仕事を始めたと報道された。日米関係の「不都合な本音」は米軍の「トモダチ作戦」によって完全に消し去ることが出来た。

日本でオウムの「サリン事件」が起きた時、米国は軍の中に「化学、生物、核兵器対応部隊」を作ったが、その部隊も来日して日本で訓練を積み重ねて帰って行った。日米関係はメア発言以前の状態に完全に戻った。

窮地に追い詰められた菅総理は大震災によって生き延びることが出来た。しかし日本政治のトップとして何をしなければならないかが分からず、局所を見るだけで全体を俯瞰する能力のないことが明らかになる。そして不思議な事に日本経済は大打撃を受けたにもかかわらず、円が急騰して戦後最高値を付けたのである。

震災の打撃と円高の打撃で日本経済はリーマンショック以来の景気回復から二重に足を引っ張られることになった。その背景には米国の金融政策の影響があると私は思う。金融緩和を続ける必要のある米国が、日銀に消極的な政策を採らせ、米国の望む円高ドル安を続ける状態が維持されたのである。

その後、米国には金融緩和をやめる必要が出てきた。そうなると日本の金融政策も一変させる必要がある。それがアベノミクスの「異次元緩和」を登場させたのだと私は見る。しかし米国の必要から日本にやらせた金融緩和も限界に来たことがはっきりした。2月に中曽日銀副総裁はニューヨークで講演し、「異次元緩和」に効果のない事を認めたのである。

昨年の11月に米国の経済学者ポール・クルーグマン氏が書いたコラムと同じで、「異次元緩和」は円安を生んでも物価上昇と経済成長に効果はないと発言した。来週に安倍総理は米国の経済学者ジョゼフ・スティグリッツ氏などから意見を聞いて、アベノミクスの仕切り直しを演出する意向のようだが、そんな外国依存で日本を立ち直らせる事が出来るのだろうか。私は不思議に思う。

こうした流れの中で日本政治の何が変わったのか、日米関係の何が変わったのか、私ははなはだ疑問になる。菅政権以来、歴代政権の政治的未成熟度と、強い者にすり寄る以外に能のない政治が続いているように私には思える。あの大震災の激しさから、敗戦後の日本が焦土から立ち直ったように、ただの「復興」ではなく日本新生のチャンスと考えた時もあったが、日本にまだその時は来ないのであろうか。

田中良紹
ジャーナリスト
1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、日米摩擦、自民党などを取材。89年 米国の政治専門テレビ局C-SPANの配給権を取得し、日本に米国議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年からCS放送で「国会TV」を放送。07年退職し現在はブログを執筆しながら政治塾を主宰
by めい (2016-03-15 04:47) 

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