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小沢さんの評価をめぐって [小沢一郎]

ここ数日、テレビを見るたびにおかしな世の中になったものだと思いつづけてきた。要するに小沢さんの評価をめぐってである。小沢さんの評価については次の文章を支持する。http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/805.html

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小沢一郎氏は、戦略を持った政治家です。マスコミ抹殺された稀代の政治家田中角栄の様にしてはならない

投稿者 sagakara 日時 2010 年 6 月 05 日 23:26:31: Va70ZvAvjnToE 
 

民主党の政策で評価するのは子供手当です。
中学まで年間31万円の予算を子供に使う。将来、医療・年金を財政的に維持出来ないという問題の発端は、少子問題です。それを解決するには、少子問題を解決する意外にない。
このマニフェストで子供をつくるのが投資の対象となり、若い世代が子供つくるのは損から、つくるのが得になれば問題が解決する。
財政問題を解決するには少子問題を解決する以外にない。
一時的に財政赤字が高まってもベビーブームが起きれば、財政は健全化出来る。

この金額に子供手当を決めたのは小沢氏だったとか。
小沢氏は本当の戦略を持った政治家です。現在の日本に何が必要か解っている。

昔、田中角栄は、その後の経済発展に伴う自動車社会と日本の貧弱な道路インフラ整備の必要性を思い、戦略的に道路を特別会計で造っていった。
当時、今、何が必要なのか分かっていた政治家だったと思われます。
また、これが富の再配分としても必要と分かっていたと思います。
本当の政治家とは、国家に今、何が必要かが分かり、それに財源を振り向ける事が出来る政治家と思います。
今、本当に必要なのは、整備が終わった道路でなく、日本の将来を託すべき子供です。

また、小沢氏が主導した農家の戸別所得保障制度も、国家に何が必要かが解るから出来る政策と思います。
これは、決してバラマキだけでない。
中山間地が多い日本で本格的に農地の大規模化をすれば、耕作放棄地が益々増えて、日本の食糧自給率がまた下がり、日本の食の安全保障が益々怪しくなる。

また、小沢氏が極東の米軍の存在は、第七艦隊だけで良いと言ったのも的を射る発言だと思います。
この発言は、日本は安全保障を米軍に過度に依存しないが、核兵器だけは持たないと宣言した事と同じと思います。
安全保障を米軍に過度に依存しない事は、米国の非情な搾取から逃れるために必要です。対米隷属の小泉政権での米国の搾取は酷かった。
外交・安保に対しても戦略を持っている政治家だと思っています。

また、実現不可能と思われた、小選挙区制を導入したのも小沢氏でした。
小選挙区制度が出来たので16年後に戦後発の政権交代が実現した。
民主党を大勝させたのも彼の手腕でした。
マスコミ・検察の執拗な攻撃にタイミング良く辞め民主党を大勝させた。

稀代の政治家田中角栄はマスコミに抹殺された。
ネットで真実を知った人々は、小沢一郎氏を見殺しにしてはならい。

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ところが、テレビでは「小沢悪者論」が席巻している。

ただ、次の記事があったのには一筋の光を見た。http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/879.html

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鳥越俊太郎「検察の謀略で小澤さんの黒いイメージがつくられた」

投稿者 喫煙者にも権利を! 日時 2010 年 6 月 07 日 12:36:25: U75P.qb8apGDI
 

今朝(6月7日)のTV朝日「スーパーモーニング」より…

──菅 新首相の「反小沢」「脱小沢」についての話の中での発言。
鳥越俊太郎「検察の謀略で小澤さんの黒いイメージがつくられた」
山本一太「何も無くて、検察が三人も秘書を逮捕するわけがない」
──ここで司会者が話題を別の方向へ。

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わかっている人にはわかっているのだが、「物言えぬ状況」が今の日本、まさに敗戦の結果としての「閉ざされた言語空間」(江藤淳)なのだ。そしてその状況に必死で抗い、まともな日本を何とか取り戻そうとしてきたのが小沢一郎という政治家であり、その意味でこのたびの政権交代は、敗戦後の日本歴史において最大のエポックメーキングな出来事であったはずなのだ。それがどうしたことか、いともたやすく元に戻ろうとしている。それがここ数日の不快さの正体だ。

副島さんが今朝そこを鋭く剔抉(てっけつ)してくれている。http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

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「6.2 反小沢クーデター」 に対して、私たちは、厳しい防御の態勢に入らなければならない。騙(だま)されてはならない。  投稿者:副島隆彦  投稿日:2010-06-08 06:04:43 


副島隆彦です。 私は、この数日、今、激しく怒っています。

 「 6・2 反小沢クーデター 」 を決行した 者たちを 許さない。彼らを、徹底的に批判する。

 玄葉光一郎(首謀者)、樽床伸二(スパイ)、松井孝治(官邸の主)、大串博志(財務省、主計官あがり ?) 古川元久(財務省が古くから民主党に送り込んだスパイ)、田村賢治(財務省スパイ)、荒井聡(じじい)、佐野忠克 (鳩山を丸裸にした官僚、裏切り者) 、小野善康(阪大教授、増税主義者) ・・・この
者たちを、副島隆彦は、徹底的に糾弾する。 このことを、近日中に、今日のぼやきで説明して、日本国民にコトの真実を伝える。事態は、急を要する。

 この者たちが、民主党内のクーデターで政権を握るや、とたんに、増税、増税 と言い出した。 消費税を10%に上げる、と怒号(どごう)している。 国民を苦しめる、増税を、なぜ、こんなにも、この 国民の裏切り者たちは、叫ぶのか。 

 菅直人は、アメリカ様(さま)に因果を含まされて、自分が首相になりたいものだから、ダークサイドに堕ちたのだ。 菅は 、 本来、 官僚どもを、叩きのめし、官僚どもの首を切り散らすための、突撃隊長として、行政刷新相 になったのだ。 

 それが、財務省官僚どもに、取りこまれて、アメリカの言う事をなんでも聞く 極悪人に墜ちた。  財務官僚どもが隠し持っている、206兆円の特別会計(埋蔵金、旧財投=ざいとう=)から、20兆円だけ、ふんだくってきて、足りない予算を穴埋めする係りだった。 そうすれば、増税など必要ない。 

 それが、どうだ。 菅は、アメリカと官僚どもの 奴隷 となって、国民に、増税で襲いかかってきている。 これは、許しがた 日本国民への 暴虐だ。 ワルたちが、私たち日本国民の 清廉潔白なる民主党を 乗っ取ったのだ。 私は、断じて、この者たちを許さない。 徹底的に糾弾する。

 我らが小沢一郎を、対日本謀略家マイケル・グリーンの戦略に乗って、追放して、自分たちが、今、やろうとしていることが、一体、どれほどの、 国民への反逆罪 行為 であるかを、本気で考えろ。何が、増税、増税だ。馬鹿野郎ども。

 枝野幸男(かつて 東北大学 革命的マルクス主義者=革マル=派、JR東日本に今もいる)は、自分の
暗い怨念で動く人間だ。 仙石由人(徳島県社会党委員長だった。東大闘争の頃の、共労=フロントという過激派と日本共産党の合いの子のカモノハシのような集団の出 ) も、アメリカの下僕となることをなんとも思わない人間だ。さすがに、新左翼の中のユダと呼ばれた集団の出身である。  菅直人よ。 市川房枝さんが、泣くぞ。 国民も泣いているぞ。

 樽床伸二と一緒に動いて、正体を表した、20名の者たちよ。小沢派に潜り込んで、内部から攪乱(かくらん)する任務を、誰から教唆されたのだ。

国家戦略家 副島隆彦の目が黒いうちは、お前たちごとき の所業は、軽く見抜いてやる。 私の堪忍袋の緒が切れた。もう、許さん。

副島隆彦記 

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昨日、税の厳しさを友人と嘆いたばかりだった。税ばかりではない、「保険」や「年金」の名目でどれだけの莫大な金額を目の前から雲散霧消させてきたことか。そろそろ日本人の人の良さを怒りに変えるべき時なのではあるまいか。


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めい

平野貞夫氏の発言は常に信頼に足る。だいぶ前のことだが、氏の「昭和天皇の『極秘指令』」を読んでアマゾンにレビュー
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%A5%B5%E7%A7%98%E6%8C%87%E4%BB%A4%E3%80%8D-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E8%B2%9E%E5%A4%AB/dp/4062123703/ref=sr_1_18?ie=UTF8&s=books&qid=1275980214&sr=8-18
を書いたことをお知らせしたところ、丁重なお礼の返信をいただいて感激したこともある。
平野氏にとっての、この度の政変の経緯がアップなった。菅氏への怒りがよく伝わってくる。菅直人も所詮近藤洋介http://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2009-03-29と同じレベルなのだと思わされた。
http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2010/06/post_15.html

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菅民主党新政権に感じること

 5月28日(金)午後4時頃、JR常磐線で上野へ向かっていたところ、小沢幹事長から携帯電話があった。内容は、国会会期末から参議院選挙に至る政治日程と憲法や国会法、公職選挙法などの運用についての話だった。

 夕刻にかけて電話のやり取りがあり、私が感じたことは、参院選挙の環境を良くするため「鳩山首相・小沢幹事長が退陣し、挙党一致体制をつくる」ことであった。

 6月4日、民主党両院議員総会で菅直人氏が代表に選ばれ、8日には菅新体制が発足する。民主党や新政権への支持率は、V字型にアップし、予想どおりの展開になった。しかし、挙党一致体制については挙党どころか混乱体制となった。首相交代ドラマについて、さまざまな情報が流され錯綜しているので、私が関わった事実を中心に問題を整理しておく。

■鳩山首相退陣の深層
 6月2日の民主党両院議員総会で鳩山首相は「10日ぐらい前から退陣を考え、小沢幹事長にも自分の指示で辞めてもらう」という主旨の発言をした。これが真実かどうか問題である。私は5月28日の小沢幹事長との電話のやり取りで「自分の退陣を犠牲にして、首相に退陣を説得する」との心境を感じとっていた。

 小沢幹事長は、自分が悪役になって他人を立てて事態を収拾するのが得意である。鳩山首相は責任を他人のせいにして問題に処してきた政治家である。

 想い出を話しておこう。平成14年秋、鳩山民主党代表が自由党に突然合併を申し入れたことがある。小沢自由党党首は「せめて役員会の了承をとってからにしてくれ」と留保した。

 翌朝、鳩山代表から私に「鳩山―小沢極秘会議で小沢さんは、自由党は党名・理念・政策・人事もすべて条件をつけない。丸ごと合併すると言った。これを役員会で発言してよいか」との電話があった。「それは小沢さんに聞くことで。意見というなら、何にもしらない自由党議員は大騒ぎとなり合併の話は不調となる。小沢は全力を上げて協力するとのことで説明すべきだ」と私は伝えた。この時の合併話は、民主党でまとまらず、鳩山代表は引責辞任をした。

 鳩山首相の退陣をめぐって、鳩山・小沢・興石三者会談が数回開かれた。6月1日の三者会談で興石参議院会長は参院の審議状況、選挙に臨む候補者の心境を鳩山首相に叱るように説明したと聞いている。この時点で退陣せざるを得ないことがわかったようだ。方法は、小沢幹事長がふりつけていた「鳩山首相が小沢幹事長の首を切る」というやり方だ。会談後の〝親指〟は、そのことで、返事は2日ということで話を持ちこした。

■何故、挙党体制がつくられなかったのか
 この三者会談の夜、鳩山・菅会談が行われたとの情報がある。時期は別にして会談は事実のようだ。以下収集した情報を整理して、要点を再現すると。こんな感じになる。

鳩山首相「やめるので後をやってほしい」。
菅   「わかったが、小沢を切ろう!」というものといわれている。

 この夜、鳩山首相は松井副官房長官に、退陣用の演説の原稿の執筆を指示する。

 私は、5月28日、小沢幹事長と電話でやりとりをした夕刻、菅グループに属する親しい参院議員に、鳩山首相退陣の流れを説明し、菅氏中心の政局となるので挙党一致体制をつくるよう心がけるようアドバイスをしておいたが、まったく逆の方向になったのは残念だ。

 6月2日(水)午前9時すぎ、小沢幹事長の代理から電話があり、鳩山首相退陣とその後の政治日程について憲法上、国会法上の運用や前例についての意見を求めてきた。会期末でもあり、参院選挙の日程も固まっている状況だけでなく、朝鮮半島問題、国際的経済危機、災害など危機管理のためにも、政治空白を最小限にするよう意見をいう。

 同日午前の両院議員総会で鳩山首相が退陣挨拶する時期まで挙党一致体制が実現できそうになっていた。どうもおかしいと感じたのは、午後2時頃、民主党幹事長室から「官邸は首班指名を6月8日(火)に延ばしたい」との話が入ってからである。

 「そんな発想だから鳩山政権はもたなかったのだ。国民の生命、国家の安全を考えない政治を続けるのかと、言いなさい」と伝えておいた。

 情報通によれば、この頃、幹事長周辺に、6月1日の「鳩山--菅会談」の内容が伝わり、挙党一致体制が崩れたとのこと。ここら辺が事実に近いのではないか。

 菅氏は2日の鳩山首相退陣を受けて、4日に行われる代表選挙に立候補を表明する。小沢氏は挨拶をしたいという菅氏に会おうとしない。私の推測は「鳩山--菅密談」を知ったからだと思う。

■菅代表の憲法感覚と人間性
 菅氏は立候補の記者会見で「小沢幹事長は国民の不信を招いたことについて、少なくともしばらくは静かにしていただいた方が、ご本人にとっても、民主党にとっても日本の政治にとってもいい」と発言した。テレビや新聞のコメンテーターなどは「しばらく」とは小沢に甘いといっているが、そんな問題ではない。この菅氏の発言こそ、憲法感覚の欠如と人間性の欠陥を自分で吐露したものである。

■憲法感覚の欠如
 人間は基本的人権として、言論と行動の自由をもっている。まして与党の幹事長を勤め、党の代表として政権交代に自己を犠牲にして貢献した小沢一郎という政治家に「日本のためにも静かにしていろ」との暴言は見逃せない。この発言は、政治家の言論・活動の自由を侵害するという憲法上、由々しき問題である。日本の有識者、政治家がこのことに気がつかないことが、日本の知的危機といえる。

■人間性の欠陥
 この暴言は、憲法原理に対する無感覚と無知を表すだけでなく、小沢一郎の人間を冒涜したものだ。人間の尊厳がいかなるものか、わかっていない証である。

 なんのために、四国八十八ヶ所を巡ったのか。空海の思想が何かを知らない、形だけの信仰なら空海の怒りも強かろう。小沢氏を外すにしろ、言い方がある。「小沢は悪者」と断言したと同じだ。これで政権を担当できると思っていたら大間違いだ。

 実は3年前の平成19年元旦、小沢邸で菅氏は私をつかまえ国会運営の真髄について質問してきた。当時の小沢代表の意向もあり、その後2年間ぐらい国会運営や政治についてアドバイス役をやった。

 率直にいって、菅氏の性格は他人を利用して自分の地位や利益向上に利用するというきわめて自己本位で人間としての礼や信や道に欠ける態度であった。「脱小沢」の選挙劇場を演ずる役者としては適当かもしれないが、日本の社会や国民の生活を一新させることは無理である。

■政治と金とは何か
 菅代表はじめ反小沢グループが、念仏のように言う小沢氏の「政治と金」とは、東京地検特捜部と巨大マスコミがつくり上げた虚像であることは明確である。

 特捜が不起訴としたものを、市民目線と称して人民裁判のように操っているのは、旧体制の自民の亡霊たちである。本来なら、菅氏自身が、民主政治の危機として彼らに反論すべき立場であった。それを小沢排除に利用したといえる。市民運動家・ポピュリストの限界で、世論を説得しようとせず、逆に世論を利用して小沢氏を切り捨てる方策に走ったといえる。小沢氏の問題はきちんと収支報告を出している問題への検察権力の意図的関与である。議会民主政治の確立のためには、こんなことを政治が許容してはならないことだ。

■菅新政権で気になること
 菅首相、仙谷官房長官、枝野幹事長という三役揃い踏みで、日本の政治が始まることになる。三人の過去を問おうとは思わない。これからの政治にたいする姿勢次第だ。

 しかし、早くも6月7日には、小沢グループの抱き込み人事が始まり、切り崩し作戦が展開している情報がどんどん入ってくる。これも問題である。

 菅・仙谷・枝野三氏が進めようとする政策は、新自由主義の思想による「小泉亜流構造改革」の再生、ネオコン政治を私は予感している。仙谷氏と米国シティグループとの関係はよく知られている。枝野氏がやってきた仕分けは、まやかしで、人間性を無視した形だけのもの。民間の小泉ブレーンを活用し、新自由主義に有利な仕分けをしているだけだ。制度の根本を仕分けするものではなかった。

 小沢グループは、自由党時代「日本一新11基本法案」を国会に提出して、共に生き共に幸せになろうという「共生社会」の実現を国民に公約したことがある。

 小沢氏が、民主党代表選に出馬したとき、この理念を公約している。これを民主党の理念・政策に生かすことをこれからの活動方針にすべきだ。

 「小泉亜流構造改革」の復活を阻止して「国民生活第一」の「共生社会」の実現をこれから、民主党の政治にどう取り入れ、日本に真の議会民主政治をいかに実現していくか、民主党の課題は重大である。

 自民党政権が崩壊し、民主党政権に交代した後、民主党の「ネオコン派」による「小沢排除」が起きると想定していた。菅氏が、代表戦の出馬会見で小沢潰しを宣戦布告したことは「共生社会派」にとっては絶好のチャンスである。起用された政策担当者から、小泉政策の評価さえ言外に感じる。これからは、どちらが国民や国家社会の爲になるのか。どちらが本物なのか。民主党の洗濯が始まるのだ。


◎万人幸福の栞(丸山敏雄著・倫理研究所)に「得るは捨てつるにあり」という言葉がある。小沢一郎は平成15年7月、この教訓を活用して自由党を解党、民主党に合流した。今回は鳩山首相を説き伏せ、身を捨てて、参院選挙に勝利して日本に民主政治を確立しようとしているのである。

投稿者: 平野貞夫 日時: 2010年6月 8日 13:17 |
by めい (2010-06-08 16:13) 

めい

副島氏が渾身の現状分析を提示されました。
現在の真相を抉る発言として高く評価します。

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[10]「6.2反小沢クーデター」への副島隆彦からの反撃、防御の 続報を書きます。  投稿者:副島隆彦 投稿日:2010-06-12 05:22:58


副島隆彦です。  私の現下の 政変(せいへん)劇に、今も怒り心頭に発しています。 それでも、この数日、あまりにも怒ったので、今は、気が少し萎(な)えて落ち着いて、静かになりました。

私は、6月8日にここに書いた、「6.2反小沢クーデターが起きたのである」論の続きを書きます。 

 ここの掲示板の投稿文の「9」番(6月11日)の、会員の松氏 の考えも私なりに分かります。今は、静かにして、7月11日の参議院選挙の結果を見るべきで、ひとまず菅直人政権を支えるべきである、とするものです。 小沢一郎を排除して、民主党の国民的な人気が上がったのだから、それに便乗して、参院選に勝利して民主党が、最低62議席(この他に改選なしで60議席がいる。合計で、過半数の122議席。議長を含む)を取ればいいのだから、とする、穏(おだ)やかな人々の考えです。私たちの学問道場の会員でも、そのように考えている賢明な人々が多いでしょう。

 だが、副島隆彦は、それに対して、それは甘い考えであり、甘い考えをしている人間たちは、あとで、痛い目にあうのだ、と申し上げておきます。 私は、イザヤ書エレミヤ書の 予言者の気持ちになってこのように、忠告しておきます。 一番、危険な攻撃に遭(あ)ったときには、ただちに、反撃に出るか、厳しい防御態勢を敷かなければいけない。

このままでは、小沢一郎が育てた、資質のある優れた優秀な若い政治家たちの頭にまで、毒がまわって、身動きが出来なくなる。 内部にまで、深く潜り込んできている、敵のスパイたち( 「反小沢7奉行」の一人、樽床伸二=たるとこしんじ=が、送りこんだ21人の議員たち、元財務省官僚が多い)に脳をやられる。いろいろと軽く脅されて、身動きできなくされる。

今度の政変である、6.2反小沢クーデターは、5月27日の 、これも「7奉行」のひとり、玄葉光一郎が仕組んだ「日本財政を考える会」に集まった、118人の民主党議員たちの会から開始された(その名簿が、どうしても手に入らない)。細野豪志(ほそのごうし)は、その会合の入り口で、参加者たちの顔ぶれを、うろうろしながら、見ていたそうだ。 

馬鹿なことに、松本剛明(まつもとたけあき)は、小沢一郎派の幹部でありながら、この玄葉の企みに同調している。 それと、老練なはずの三井ワキ雄と、小沢秘書軍団の筆頭に近い樋高剛(ひだかつよし)が、樽床を担いで、3日の夜の、一新会(いっしんかい、小沢派の若手の会合)に、参加させようとした。これを、一新会の会長の鈴木克昌(すずきかつまさ)らが、押しとどめて、内部へのそれ以上の攪乱参入を許さなかった。

私、副島隆彦は、とりあえず、細野豪志と、岡田克也と、原口一博の3人だけは、今後の立派な指導者として、ボナパルティズム(説明しません)ででも生き残ってほしい政治家として、態度を見守ろうと思います。

案の定、11日の午前一時 に、 亀井静香・金融担当大臣が、辞任しました。 国民新党は、連立政権からの離脱まではしなかったが、亀井自身は、「閣外に去り」ました。愛国者・亀井は、小沢一郎と同格の、国民指導者ですから、すべての事態を深く理解しています。郵政見直し法案は、これで、流産させられた。菅直人、と仙石由人の悪人は、「小泉郵政改革」を押しとどめて、日本国民への郵便・簡保・郵便振替決済制度という国民の必死のインフラ制度財産をり抜こうとする 人々の夢を打ち砕いた。 この事実を軽視する人びとは、あとで、本当に痛い目に合う。すべては、アメリカが仕組んでいるからだ。

やがて迫っているNY発の世界恐慌の突入の激震の影響を、日本が防御癖を作って、防御態勢に入ることを、阻止しようとしている。彼らは、日本を自分たちの道連れにしたいのだ。・・・・

それで、私は、弟子たちと相談して、今日のぼやきの 会員ページに、6月7日に私が緊急で録音した、考えを今日のぼやき の会員ページに載せます。 そして、今、もっとも優秀な政治分析を行える私の弟子たちが、討論会を行い、今のこの緊迫した 「6.2反小沢クーデタ―」以降の 一週間の動きを、まとめて考察します。 それを、ぼやきの広報ページに急いで載せるでしょう。

私の突発的な怒りは、やや収まりましたが、それでも、今も、目先の他の仕事に追われながらも、書いて残して おかなければいけないことがたくさんあると、強く思った。それで以下に、私の今日、11日の時点での考えを、どんどん、書いてゆきます。

1. 「6.2反小沢クーデタ―」を決行した実行犯の、 菅直人、仙石由人、枝野幸男 の 3人の首謀者の 中で、仙石と 枝野の 口論、内部抗争が起きるだろう。 増税、増税、 と言い出したことの自分たち自身の、脳のおかしさ、を自分たちで、少しは反省し始めているだろう。

2.11日の菅直人の所信表明演説は、まず、「政治とカネ」(小沢一郎の追放)と、日米同盟(日米安全保障体制の最優先)、と増税(消費税の値上げ) の 3つを柱としていた。
 しかし、増税をあまり言うと、国民に嫌われる、だから、この問題は、「財政、社会保障の一体的立て直し」という、誤魔化(ごまか)しのコトバに置き換えている。新聞報道は、すべて、そのようになった。 首謀者の一人の玄葉(国対委員長になった) が、調子に乗って、6月6日の、クーデター勝利後の、テレビの番組で、例の目と歯をぎらぎら輝かしながら、増税する、増税すると、怒号したものだから、「あれ、変だな。こいつら」と全国で、感の鋭い国民に、民主党内クーデターの発生に気付かれた。だから、玄葉を、このあと、テレビ新聞に出さなくなった。お前の突撃隊長としての役目はひとまず、終わった、うしろに引っこんでいろ、ということだろう。 玄葉は、正体はチンピラやくざ者である石原のぶてる、と番組で目配せし合って、郵政法案を、葬り去ることを画策していた。

3.クーデターの指令本部は、電通(でんつう)と共同通信の建物の中にある。なんと、早くも、5日には、例のインチキ 世論調査 の 発表があって、「菅直人政権 への支持率が、61%に急上昇」という 奇怪な、報道が即差に行われた。このあと、10日に、新聞各社の横並びの、奇妙に数字が一致している新政権への支持率、61から68%(日経新聞が68%)という、日本国民を扇動する巨大な虚偽の 世論調査結果 の、 嘘八百を、ただちに行った。

私たち愛国者は、デイヴィッド・ロックフェラー系統が日本のテレビ・新聞をすべて上から押さえていることで、制空権を、敵に握られている。 昨年の12月から開始された、鳩山・小沢打倒のクーデター計画の司令部は、テレビ・新聞の政治部長会議プラス、検察・警察の最高幹部たち、とオール官僚のトップのアメリカの手先連合である。

読売新聞、産経新聞の政治部の記者たちでも、鈍感な下の連中は、6日まで、一体何が起きているかを理解できない者たちがいた。だから、農水官僚上がりのねずみ男の、荒井聡(あらいさとし)と蓮舫(れんほう)を攻撃するために、調べ上げていた、事務所費用の政治資金規正法違反の攻撃を、実行してしまって、それで、荒井という準首謀者(、論功行で、官房長官になりたがっていた)の行動を規制してしまった。敵どものすべてに、計画が明らかになっていたわけではない。

4.自民党の執行部も、みんなの党 も 何も知らされていなかったのだろう。クーデター直後には、豆鉄砲を食らったような顔をしていた。 アメリカは、もう自民党を見捨てているから、相手にしていない。

クーデターの指令本部を上からあやつっている、マイケル・グリーンと、ジェラルド・カーティスと、カート・キャンベルが率(ひき)いる100人ぐらいのCIAの日本管理。謀略実行部隊は、それぞれが、2,3人の日本人工作員を抱えている。この者たちが、連携して、反小沢の民主党議員たちを、背後からあやつってクーデターを決行させた。

菅 と仙石(せんごく、官房長官になった)は、資金がないから、アメリカから数百億円の資金をもらって転んだのだろう。売国奴の完成である。

5. アメリカと、OECD(ヨーロッパにある国際機関) とIMF( というヨーロッパの中のアメリカの手先派も多い)が、共同して、日本に増税を強要して声明を出してきていた。それが、5月中旬である。日本政府に増税(消費税を10%あげること) を呼号することで、日本国民に重税を敷いてでも、資金をアメリカに貢がさせる気である。 

金融担当大臣を兼務することになった仙石が、必死で亀井が阻止してきていたアメリカへの資金提供(米国債買い)を、どんどん、なりふり構わず、大臣署名をしているだろう。おそらく、二十兆円ぐらいの米国債を、緊急で、行っているだろう。 これが、アメリカが、今度の反小沢クーデターを教唆(きょうさ)し実行させた本当の理由である。潰(つぶ)れかかっているアメリカの財政は、こういう、非道で、惨(むご)いことを、属国に強制して、それで、資金を奪いとっている。

「年次改革要望書」というアメリカの日本への強制政策に、抵抗して、押しとどめていたのも、小沢から一切の、財政政策を頼まれていた、亀井がやっていた。 日銀を守るために育てられ、民主党に送られてきて、亀井の下についていた、有能で立派な大塚耕平(おおつかこうへい)は、我が身の危険を察知して、さっと後ろに引いた。暴風雨に生き残るのが一番、大事なことだ。

5. この大不景気の時期の日本で、今、消費税を上げたら、消費がもっと伸びなくなって、もっとさらに景気が悪くなる。これは 日本国にとって、致命的な打撃となる。 「増税は、日本にとっていいことだ。貧困層にとってもいいことだ」と、一斉に、メディアを使って、国民洗脳を行いだした。この売国奴たちは、許しがたい。その手先となって、利用される 経済・金融の言論人たちも愚か者である。 

「消費税の値上げは、国民生活にとって良いことだ」と、少しでも本気で言う者がいたら、その者は、アメリカの手先の、確信犯人たちである。 今でさえ、サラリーマンたちは、重税にあえいで、ボーナスからも、たくさんの税金を取られて、手取り額(テイク・ホーム・インカム)は、すずめの涙のようになっている。給与総額は、45歳で55万円でも、手取りは35万円ぐらいだ。これでは、子供の塾の費用さえ出せない。国民は、重税にあえいでいる。

だから、鳩山は、亀井との連立合意書でも、「今後4年間は、増税をしません」と、国民に約束したのだ。それを、菅直人と仙石由人は、欧米の最高支配者どもという悪魔に魂を売って、日本国民を、これ以上の苦しみに陥れようとしている。 許し難い者どもだ。

私たちの国民のための、最後の希望であり、夢の実現であった、民主党を乗っ取った、この悪魔どもは、日本国民に重大な危害を加えようとしている。仙石由人、枝野幸男、玄葉光一郎、樽床伸二、菅直人 らの極悪人を、国民への反逆者として糾弾しなければならない。

仙石由人と、古川元久(ふるかわもとひさ、国家戦略室長となった、財務省スパイの筆頭) が、菅直人ともに、行政刷新相、国家戦略省の大臣(国家戦略層相)となって、 財務省官僚をはじめオール官僚の、各省の幹部たちを呼びつけて、首実験をして、「国民との約束である、ニュフェストに従いますか。いやなら辞めていただきます」と、引導を渡す係りだったのだ。そして、前回書いたが、最低206兆円あることがはっきりしている特別会計(埋蔵金、まいぞうきん、旧財投)から、1年分の、20兆円を、財務省官僚たちから奪い取って来て、それで、予算の不足分を補うというのが、鳩山民主党の 大きな計画だった。

それを、すべて、阻止され、破壊された。仙石と、菅は、財務省官僚ども(その元締めのひとりは、竹中平蔵を国内から育てた 富永祐一郎=とみながゆういちろう= 、現在、パソナの 顧問) である。許し難いことである。 官僚たちも、必死なのだ。 

6.郵政法案が、流産させられて、日本国民の中の賢明な人々にも失望とかすかな危機感が広がっている。 しかし、それ以上に、大事だったのは、同じく審議未了で廃案にされることが決まった(昨日)、公務員制度改革法案である。それと、派遣法の改正だ。あまりにもひどい派遣労働者たちへの待遇をなんとか法律で救い出そうとするものだ。労働基準法を元に戻して、奴隷労働と、ピンハネを許さない法理念に戻そうという正常な感覚の行動だ。

公務員制度改革法 こそは、日本官僚たちの 息の根を止めるものであった。 各省の官僚のトップである事務次官と、8人ぐらいいる局長たちを、すべて、部長までとする。次官、局長の職は、国民に選ばれた、若い政治家たちで、有能な人間たちが就く、というものであった。それは、英国のBBCの連続テレビドラマの、「イエス・ミニスター(さようでございます、大臣閣下殿)」で、栄国民が、学んだ、官僚どもによる、政治の実権の掌握と、政治家(国民の代表)の、ないがしろ、無力化を、阻止する、という重大な、デモクラシー(民主政治)の 重大な存亡に関わる問題を、 本気で、日本でも断行しようとした、のである。 自民党の政治家たちでさえ、この「エイス・ミニスター」の重要性は、死ぬほど分かっている。 寛慮たちから馬鹿にされつくして、首相辞任した安倍晋三(あべしんぞう)でさえ、官僚たちを本気で押さえつけて、公務員制度の改革をしようとしたのである。

みんなの党の 渡辺喜美(わたなべよしみ)も、「役人天国を許さない」という、重要な標語で、今も闘っているのだ。だから、奇妙なことに、みんなの党を攻撃する、企業献金のスキャンダルを、アメリカと官僚どもが、クソ・メディアに書かせている。 最後の最後では、小沢一郎に、まだ、命が続いたら、自民党の、愛国者たちとの、連携、連帯で、日本国民の愛国派が、大同団結(民族防衛戦線)を作って、 民主党を乗っ取った、洗脳元新左翼(菅直人は、ベトナムに平和を市民連合=べ平連=べへいれんの活動家あがりである。かつての仲間たちが、豹変した菅に、驚いている。あるいは、アイツは、もともとああいう、権力志向の人間だった、市川房枝さんも、菅の正体を見抜いていた、と吐き捨てている。)たちの転向(てんこう)アメリカと官僚どもへの奇怪な、この隷従政権を、打倒さなければならない。
 

7. 私、副島隆彦は、市井(しせい)の一介の評論家でしかないが、自分の予言者、国家戦略家としての全能力をかけて、目下、進行しつつある恐るべき事態の、本当の姿を、暴き立て続ける。

8. 菅が、財務省官僚たちのいいなりになった、決定的な日は、 菅直人が、この1月26日の国会答弁で、有効需要の創造 と 乗数効果(マルチプライアー・イフェクト)のケインズ経済学の基礎知識が無いのがバレて、答弁が中断して、しどろもどろになって、、大恥を掻いたものだから以後、財務官僚たちの作文を読み上げるだけになった。 自分の無知と学力の無能が露見して、恥をかくのが心底いやになったのだろう。 

財務官僚たちに頼らないと、何もできない、自分に気づいたのだ。つまり、能力のない自分が、このあと 生き残るには、 ダークサイド(邪悪の側)に転落してでも、何をやってでも、政治家として、生き延びるぞ、と決めたのだ。人間の能力劣等感と、見栄はりの性格からも、人格の荒廃は始まる。

それから、4月22日に、ワシントンで、アーリントン墓地で、神妙そうな顔をして、無名戦士の墓Tombs of Unknown Soldier に花輪を捧げた日だ。 この時期に、菅は、最終決断として、アメリカに魂を売ったのだ。 あの神妙な表情は、ニューズ映像を通して、ちらりと見たが、アナキン・スカイウォーカーが、ダーズベーダーになってゆく(、スターウォーズ、エピソード3)ときのおぞましさを、表していた。 

9. おかしなことに、今年の一月の、スイスでのダヴォス会議( 世界経済フォーラム、世界の最高支配者たちが一堂に集まるビルダーバーグ会議の表の顔)に、普通は、日本は首相が参加するのに、なんと、仙石由人が日本政府代表として参加した。 ここで、奇怪な儀式か何かに参加させられて、仙石がおかしな吹き込まれ方をしたのだろう。 「お前が中心となって私たちに、日本の資金をもっと貢げ。いいか」 と。おそろしい世界があって、地獄の釜が開いているのだろう。

10. 5月31日(月)に、突然と言っていいぐらいに緊急で、温家宝(おんかほう)首相が、訪日した。そして、鳩山と深刻に会談している。おそらく、温家宝は、「日本は、あなたは大丈夫か。アメリカは、凶暴になって、(統合参謀本部議長のマイケル・マレンという海軍提督が、)がむしゃらに、東アジアでも、今にも戦争を始めようとしている。非常に危ない。中国と、韓国と一緒になって、戦争突入を阻止しなければいけない。北朝鮮には、アメリカの手に乗るなと、言い聞かせている。
あなたも注意してほしい」 と、温は、言いに来たのだろう。

そうしたら、、その翌日の、6月1日に、鳩山首相に、相当に、恐ろしいことが起こっている。それが何なのか、歴史の審判にかかることだろう。だから、このとき鳩山は辞任を決めた。

小沢一郎との刺し違え、道ずれで、「幹事長も、私と一緒にやめてください」と言ったというのは、”官邸の支配者” 松井孝治(まついこうじ)・官房副長官(名古屋、参議院議員、元通産官僚)が作った、ウソの公表を記者たちにしたからだ。 鳩山が悪くないし、国民を裏切っていないことは、やがて、もっとあとになって分かる。最後の演説で、最後に、涙ながらに近い感じで、「日本は、そのうちに真の独立を勝ち取る日が来るでしょう」と結んでいる。 鳩山にかかったアメリカからのおそろしい重圧の中身は、そのうち分かる。

11. イスラエルは、9月のラマダン明けの 10月に、イランの核施設を爆撃するだろう。 その準備をしている。イラン国内の 4か所ぐらいに一気に襲いかかって、半分は失敗するだろう。 航続距離の問題などで、米空軍の支援が必要だ。 凶暴になっている マイク・マレンが、ロバート・ゲイツ、ヒラリーと組んで、やる。 「もう、戦争をしないと、アメリカの金融恐慌突入は、避けられない」と考えている。やっぱり、ウォー・エコノミー(戦争刺激経済、戦争経済)である。   

 だから、極東(東アジア)でも、戦争を起こしたいのだ。 「飛行機のアラブ・テロリストによる爆破・墜落の事件」を何回も、この極悪人たちは、仕掛けるのだが、毎回失敗している。 

、3月26日に、マレン海軍提督の指示で、米原潜を、韓国の哨戒艦に激突させて、真っ二つにして、46人の韓国兵の死者を出した。マレンは、対潜水艦攻撃(アンチ・サブマリーン)の専門の海軍軍人である。 

12. 今度のクーデターの実行部隊長である、玄葉光一郎(げんばこういちろう)も 「反小沢 7奉行(ななぶぎょう)」のひとりである。 7奉行も、その他のクーデター実行犯も、やはり、多くは松下政経塾(まつしたせいけいじゅく)の出身である。松下政経塾は、日本の秘密結社である。 日本国に害毒をもたらす者たちである。
徹底的に、粉砕して、成敗しなければいけないと、私は、本気で考える。そのように公言する。この公言を避ける人々が多いが、私は、もう黙らない。  彼らが、ついに 今回、共同謀議(コンスピラシー)で、示し合わせて決起したのだ。

13. 小沢一郎が育てた、すぐれた若い政治家たちの集まりである、一新会(いっしんかい)に中に、計画的に潜り込んできた、スパイ 樽床伸二(たるとこしんじ)が、案の定、このあと 国会対策委員長になった。あの、 目のつりあがった、にやけ顔で、玄葉や、枝野 と 目で合図を送り合っていた。 

自民党政権時代からの悪弊だから、作らなくてもいい政策調査会(政調会、せいちょうかい)を無理やり作ることに動いた。そして 事実、8日の 組閣の際に 、玄葉が、政調会会長 兼 公務員制度改革(をしない)担当大臣になった。 このクーデターの中で以下に名前の出た面々が、玄葉光一郎 と安住淳 の動きに同調する者たちだ。 

(転載貼り付けはじめ)

時事通信  2010年6月5日 

◇民主会合出席の有志議員

 民主党政策調査会(せいさくちょうさかい) の復活を求める4日 の会合に出席した有志議員は次の通り(丸囲み数字は当選回数)。

 【衆院】土肥隆一(7)、玄葉光一郎、藤村修=以上(6)、 安住淳(あずみじゅん) 、小林興起、筒井信隆(つついのぶたか)、平岡秀夫(ひらおかひでお)=以上(5)、
石毛◆(金へんに英)子、 生方幸夫(うぶかたゆきお) 、奥田建、小宮山洋子、吉田公一=以上(4)、岡本充功、菊田真紀子、篠原孝(しのはらまきこ)、首藤信彦(すどうのぶひこ)、田嶋要、田村謙治(たむらけんじ)、手塚仁雄(てづかよしお)、寺田学、和田隆志=以上(3)、稲見哲男、城井崇、郡和子(こおりかずこ)、中川治、中根康浩、藤田一枝、本多平直、三谷光男、村越祐民(むらこしひろたみ)、森本哲生=以上(2)、斎藤勁(1)

 【参院】岡崎トミ子(3)、大河原雅子、風間直樹、金子恵美、鈴木陽悦、徳永久志、白眞勲、松浦大悟、松野信夫=以上(1)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 以上の議員たちが、玄葉と、樽床に騙されたか、すでに、確信犯としてクーデターに参加している者たちだ。上記のうち、私が、カッコで、ひらがなで、名前をいれた者たちが、共同謀議の参加者だ。 安住淳(あずみじゅん、宮城5区) は、首謀者のひとりである。   村越祐民(むらこしひろたみ)は、札付きの反小沢主義者だ。田村賢治とともに、平岡英夫も、大蔵官僚(財務省官僚)で、法制局参事官、国税庁の法人税課長までやった人間で、財務省が、民主党に送り込んだスパイのひとりだ。こういうのが10人もいる。

私が、彼らをここまで、口汚く罵(ののし)らなければ済まないのは、現下の緊急事態で、日本国民の多くが、「消費税が上がるのは、仕方がないのかも。いやだけど。それらの増税が、福祉や社会保障のために使われるのなら我慢する」 という、愚かな考えに染まりつつあるからだ。地獄への道は、己の善意と愚かさによって、
引き立てられてゆく。 

14. 今や 危険な事態だ。私たちは、「増税反対、消費税率値上げ反対」の国民運動を起こさなければならない。増税こそは、日本国民に向けられた刃(やいば)だ。これを、財務省(税金取り、税金ドロボーの親玉たち)に洗脳されて、いいように、脳をあやつられると、私たち日本国民は、本当に地獄にまで連れて行かれる。

再度、さらに同じことを書く。 私が、6月8日に、この掲示板に、前に、書いたとおり、大蔵官僚たちが、特別会計(埋蔵金)に、隠(かく)してある206兆円のうちの、今年の分だけとして20兆円を、探し出してきて、官僚たちから奪い取って、日本国民のために使えばいいのだ。 小沢一郎たちは、正しく そのようにやろうと言って、それで、政権交代をしたのだ。マニフェストにそのように書いてある。 鳩山首相が、国民新党(亀井静香代表)との連立政権合意として、「今後、4年間は、増税はしない」とはっきりと国民に約束して、宣言したものだ。

それを、この反革命の、 国民への裏切り クーデターを決行した者たちは、「マニフェストを急いで、大幅に書き換えて、消費税を10%にする」 と、書きかえる、と言い出した。今日明日にも、行うだろう。
日本国民への恐るべき裏切りと、反逆行為である。

今日は、ここまでにしておきます。日本人よ、騙(だま)されるな。   副島隆彦拝

by めい (2010-06-12 07:38) 

めい

以下,日本人が今まさに共有しなければならない危機感です。
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/MYBLOG/yblog.html

   *   *   *   *   *

新ベンチャー革命2010年6月12日 No.140

タイトル:緊急警告:米国戦争屋の対日圧力が凶暴化する危険高まる

1.米オバマ政権、1兆ドル軍事費削減(5カ年計画)

2010年6月12日、日経新聞によれば、米オバマ政権は、向こう5年間で1兆ドル規模の軍事費削減を打ち出したそうです。このニュースが、日本の将来に与える悪影響は限りなく大きく重いと筆者(現在、眼精疲労とかぜで体調不良)は直感、大変重苦しい気分です。このニュースは非常に重要なので、本ブログに取り上げておこうと思います。

 米国防予算の削減について、本ブログ(注1)にてすでに取り上げています。
累積1000兆円規模の天文学的規模の財政赤字に苦しむ米国連邦政府が軍事費削減を必要とするのはよくわかります。しかしながら、悪徳モンスター化した米国の軍産複合体(戦争屋)にとって、軍事費削減は絶対に容認できません。彼らの配下にある軍事企業は100%軍事費で生きているからです。オバマ政権最大の頭痛のタネ、それは、追い詰められる戦争屋の凶暴化です。

 言っておきますが、アンチ戦争屋のオバマは、日本の国益より、自国の国益を優先します、当然ながら。そのしわ寄せが日本に降りかかる危険がでています。自国のエサで満腹できなくなった戦争屋という猛獣が日本に向っても、オバマは観て見ぬ振りをするでしょう。

 戦争屋はまさに、窮鼠、猫を食む状態に陥っています、非常に危険です。彼らは何をするかわかりません。なにしろ、9.11事件のような謀略を平気で実行する集団です。

2.追い詰められる戦争屋は日本国民の資産を狙っている

 米国戦争屋は、戦後日本を支配してきた米国寡頭勢力の中核に陣取ってきましたが、戦争屋と呉越同舟の仲である銀行屋により仕掛けられた金融危機で、今、窮地に陥っています。彼らは、軍事予算削減の穴埋めとして、われわれ日本国民の資産を虎視眈眈と狙っています。しかも、その度合いが、日に日に、高まっています。

 長年、戦争屋の行動をウォッチしてきた筆者は、彼らの関心が日本のマネーに向っているのをひしひしと感じます。

 彼らは自分が生きるために、平気で自国民を犠牲にするし、平気で自国の大統領を暗殺します。戦争を起こすためなら、平気でねつ造事件を企画・実行します。ほんとうに恐ろしい連中です。

3.戦後日本は、恐ろしい連中に支配されてきた

 1945年、日本は対米戦争に無条件降伏し、彼ら戦争屋の戦利品としてみなされてきました。現代の日本は実質的に戦争屋ボスに私物扱いされているとみなすべきです。

 戦争屋は戦争のプロですが、彼らの得意ワザは、ステルス攻撃です。すなわち、敵に気付かれずに攻撃することです。このワザが、戦後日本に応用されて今日に至っています。そのため、多くの国民は彼らに常時、狙われていることに気付いていません。戦争屋のジャパンハンドラーは、アフリカの草原にて、茂みから獲物(日本国民のマネー)を狙うライオンそのものです。

 戦争屋は、自国の長期的な財政危機の影響で確実に餓えてきました。餓えた猛獣ほど凶暴なものはありません。彼らの餓えを満たす絶好の獲物、それが、われわれ国民の資産(郵貯・簡保含む)です。その影響が、近年の日本政治にもろに出ています。

戦争屋は、日本を支配して60年以上の実績を誇ります。その間、日本をステルス支配するのに必須の日本人エージェント(悪徳ペンタゴン)を多数、育成してきました。日本政府および大手マスコミには、戦争屋の利益のために蠢く連中が大勢います、彼らはほんとうに日本人かと目を疑います、信じられませんが。

4.悪徳ペンタゴン征伐待ったなし

 日本の大手マスコミは、政治報道に関する限り、米国戦争屋の意思にそって忠実に動いています。国民のみなさん、この異常事態に気付いてください。

 日本政府の中にも、戦争屋に牛耳られてロボット化した官僚が大勢います。彼らは、増税してもっともっと戦争屋に貢ごうとしています。そして戦争屋に不都合な愛国政治家をどんどん葬って行きます。ほんとうに日本人かと疑うほどです。

 日本の政治家は、与野党問わず、少しでも、戦争屋に逆らうと、瞬く間に失脚させられ、最悪、命がありません。この実態を知っている政治家のみなさん、国民のために、日本の危険な実態を暴露してください、お願いします。

 国民が、この危険な実態に気付き、悪徳ペンタゴンに踊らされなければ、決して怖くありません。60年代の日本人は、戦争屋と闘い、彼らの傀儡であった岸首相など日本の悪徳ペンタゴンと闘った実績を持っています。

今、対戦争屋防衛に、日本人が一丸となる必要に迫られています。
by めい (2010-06-13 08:54) 

めい

流れが変わった?

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「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/

2010年08月10日 14時55分51秒
「マイケル・グリーンが小沢一郎救出作戦開始、警察が東京検察審査会に審査を申し立てた「在特会」幹部逮捕!」

◆朝日新聞8月10日付け朝刊の30面(社会面)に2つ注目記事が掲載されている。1つは、週刊朝日8月20日号の広告記事。トップ記事には、「永田町『噂の真相』小沢一郎『究極の一手』みんなの党渡辺喜美一本釣り」「菅首相の求心力が急落し、『仙谷・ナベツネ連合』から『米要人が潜水艦で小沢詣で』まで驚天動地の『怪情報』が飛び交い始めた。そして、水と油と思われてきた小沢氏と渡辺氏が『密会』したとの極秘情報が・・・」という大見出し、小見出しの文字が踊っている。本文中、小沢一郎前幹事長の動きに関して、こう述べている。「たとえば、参院選後の7月18日、八丈島に姿を現したことについて、表向きの理由は『釣り』ですが、実は、米国の要人が横須賀から原子力潜水艦で八丈島を訪れ、密会したとの噂がある。小沢さんが首相になるために米国と密約を交わした、というのです」(与党関係者)
 米国の要人とは、言うまでもなくマイケル・ジョナサン・グリーン(背後でジョン・D・ロックフェラー4世が指示、支援)のことである。駐日アメリカ大使館内にある日本管理委員会のボス、CIÅ対日工作機関のボスだ。小沢一郎前幹事長と八丈島で極秘会談(7月18日夜)した際、「小沢さん、あなたが総理大臣をやりなさい。アメリカも応援するから」と約束していた。
◆もう一つは、一般記事「在特会幹部ら数人を聴取へ-朝鮮学校の授業妨害容疑-京都府警」(2段見出し)である。在特会とは、「在日特権を許さない市民の会」(本部・東京都品川区、桜井誠会長)で平成18年に発足、全国に26支部、会員9000人以上という。産経新聞8月10日付けネット版は「『在特会』初摘発、4人を逮捕 『日本からたたき出せ』…朝鮮学校に拡声器で抗議」の見出しで、以下のように報じている。「京都市南区の京都朝鮮第一初級学校の前で昨年12月、市民団体『在日特権を許さない市民の会(在特会)』(本部・東京)が、拡声器を使って抗議活動をした問題で、京都府警は10日、威力業務妨害容疑などで京都、神戸、大阪に住む在特会のメンバー4人を逮捕した。また、会長宅の家宅捜索を始めた。今後、参加したメンバー数人宅の捜索も行う。在特会の抗議活動をめぐり、警察当局が摘発に乗り出すのは全国初」。
菅直人政権は8月9日、日韓併合100年(8月29日)を迎えるに当たり、首相談話(過去の植民地支配に対する反省とお詫びを改めて表明)を10日の閣議で決定することを決めている。このことと「『在特会』初摘発、4人を逮捕」との関係は、定かではないが、いかにも政治的な色彩の強い摘発である。

在特会幹部ら4人を逮捕 朝鮮学校の授業妨害容疑

◆政治的な色彩が強いと言えば、「在特会」と聞いて直ちに想起しなければならないのが、小沢一郎前幹事長の政治資金処理をにめぐり、第一東京検察審査会と第五東京検察審査会に審査を申し立てた申立人のことである。新聞、テレビなどのマスメディアは、「市民団体」とボカして報道したため、「なぞの市民団体」と訝った国民は多かった。正体は、在特会の桜井誠会長らであった。この事実を見逃してはならない。在特会の政治的バックグラウンドを分析すれば、さらに驚くべきことが判明してくる。すなわち、今回の「在特会」摘発の背後には、マイケル・グリーンが控えていることを知らなくてはならない。
 なぜかと言えば、マイケル・グリーンこそ、「在特会」の桜井誠会長らを道具に使い、小沢前幹事長の政治生命を絶とうと図った張本人だった。どマイケル・グリーンは、ルース駐日大使が手こずるほど、「小沢抹殺」に暴走していたのである。それがいまや、真逆になり、桜井誠会長らはもはや、不要となった。もっと言えば、小沢前幹事長を総理大臣に据えるのに邪魔な存在になったのである。マイケル・グリーンの変わり身は、絵に描いたようなマッチ・ポンプぶりである。マイケル・グリーンの小沢前幹事長救出作戦に協力しているのが、検察権力に対抗している警察権力である。警察官僚出身の国民新党・亀井静香代表や自民党・平沢勝栄衆院議員らの影がチラついている。そこには、小沢民主党と自民党の一部との大連立を予感させるのに十分である。
◆これまで東京検察審査会は、マイケル・グリーンの小沢前幹事長抹殺作戦に政治利用されていた。すなわち、東京検察審査会は、審査手続き上、「在特会」の政治目的を十分承知しないで、審査してきた。もとより東京検察審査会が、政治家の政治生命を抹殺する手段として悪用されるようになると、大変危険である。とくに、罪刑法定主義の下で、推定無罪、物的証拠主義などの原則が厳密に守られなくてはならない刑事事件に対して、市民感情という主観的な要素が紛れ込みやすい検察審査会が、いわゆる人民裁判を誘発する場となる危険性があることもしっかりと認識すべきであった。
 ともかく、今度は「在特会」の桜井誠会長らが、ブタ箱にぶち込まれ、送検されて起訴、有罪判決が出れば、刑務所暮らしを強いられる番になる。だが、これからが大変になるのは、マスメディアである。いままで「市民団体」というベールを被せて報道してきたからである。しかも、小沢前幹事長に「政治とカネ」の言葉を浴びせ続けて、丸で被疑者どころか、有罪判決を受けて服役している囚人扱いしてきたのであるから、しっかりと落とし前をつけなくてはならない。とりわけ、民放の有名キャスターたちは、どう言い訳するのであろうか。

by めい (2010-08-11 05:53) 

めい

「日本は、今こそ『小沢』を必要としています」!!

晴れのち曇り、時々パリ
http://blog.goo.ne.jp/veritas21/e/30f7dc03c5ae2f6db82fc420a7533737

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小澤一郎氏に申し上げる!
2010-08-17 23:59:22 | 政治と社会
小沢さん。

お願いです。
9月の「民主党代表選挙」に、立候補して下さい。

先の参院選以後の『民主党』政権の変節は酷すぎます。

タナボタで首相の座を物にして以来の、菅直人氏の無能ぶりには、有権者として、国民として、ほとほと愛想が尽きました。

そもそも、小沢さんご自身が一番良くご存知の通り、貴方を除いた民主党議員達に、政権担当能力は有りません。

我々素人がみても、明らかです。

我々日本国民は、戦後連綿と続いた『自民党政権』下での庶民の苦しみに、散々耐えさせられて来ました。

かつて、「国民の生活」を第一にスローガンに上げた政党など、『共産党』以外に有りませんでした。

勿論、幾度の選挙の度毎に、「生活第一」なる標語を選挙ポスターに書き込んでいた候補者や、政党はあまた有りました。

しかし、いずれも「白々しい」選挙の為だけの<空論>であった事は、我々国民は、ちゃんと見抜いておりました。

大企業だけに優遇措置をとり、土建政治と箱物行政とに、心底うんざりしておりました。

霞ヶ関の「閉鎖空間」で決められた、ダム建設や、干潟の埋め立てや、自然破戒する河口堰や、その他上げればきりがない<無意味>で<無駄>な公共事業に大量の血税を注ぎ込み、その挙げ句に自然の生態系を破戒し、地元の住民の生活を破壊する。

一旦「官僚が決めた事」は、矛盾が起ころうと、当初の目的が意味をなさなくなって居ようと、決して止めようとせず、計画自体が不手際の極みであった事が判明してすら、官僚達は決して謝らず、譲らず、取り止めず、強引にムリを押し進めて無駄を垂れ流し続けて来たのです。

働く女性に対する社会の冷たさ。
子供が欲しくても、産めない程の所得の低さ。
子供が欲しくても、持てない様な社会環境の劣悪さ。

いじめや不登校の頻発する、官僚的で非人間的な教育環境。

上げ始めると際限が無くなる程の、社会環境の未熟さ。

上に手厚く、下に厳しい経済環境。

親が子を殺し、子が親を殺す、子供同士殺し合う、悲惨な社会。

物質のみが価値観の根拠となり、精神の豊かさを喪失した社会。

国民は知っています。

それらは皆、旧体制の政治、その政治を動かした官僚機構、がもたらした結果です。

無能な自民党の政治屋と、偏差値が高いだけの幼稚な官僚とが、彼らの利益とメンツのだけに拘った、反国民的行政を延々と続け、庶民の生活が少しも顧みられない政治体制が、生み出した結果なのです。

まるっきり何処やらの<発展登場国>並のお粗末な社会を造り出しおいて、『世界<先進国>会議』なぞにエラソーな顔して侍る、政府首脳陣の醜さ。

そのような社会に、国民はたぎりかえる怒りを発酵させていたのです。

そして、アメリカの『意向』なる物に、全く逆らう事を得ず、むしろ先に立って『迎合』して国益を損じてきた、戦後自民党官僚政治に、心底腹を立てていたのです。

残念な事に、国民がいくら腹を立てようと、不満をふくれあがらせようと、それに変わるシステムを選択しうる機会が、それまで国民には与えられなかった。

そして、待ちに待った<その>機会が、ついに昨年夏、訪れたのでした。

『国民の生活が第一』
『脱官僚支配』
『対アメリカの対等な外交』

実に当たり前の、それこそ我々国民が常に<渇望>していた政策が、実行されうる可能性が「目の前に現れた」とき、我々国民は本当に<社会の変革>を予見しました。

それまでは、『野党』が「野党で居る事」だけに満足してしまって、実際に「政権交代」を目指した選挙戦が無かったのでした。

従って、国民に、日本の社会の変革を期待出来るチャンスが、無かったのです。

昨年8月、やっと、本当にやっと、そんな可能性を手にしたのでした。

しかるに、その後の事は、今更蒸し返すまでもなく、ご存知の通りの酷い有様でした。

『検察』という「狂気の集団」による抵抗が無ければ、あの後『小沢内閣』が誕生していた筈でした。

そうすれば、『普天間飛行場』の移転問題は、「基地の撤去」と「グアムへの移転」と言う形で、早々と決着がついていた事でしょう。

官僚共の抵抗は、もっとはっきりと「封じ込められて」居た事でしょう。

返す返すも残念な事でした。
悔しかった。
日本の行く末に取っての、実に大いなる損失でした。

旧体制下で散々好き放題に日本を私して来た『既得権益』層は、考えうる限りの抵抗をして来ました。

マスコミの主導で、一般国民を誘導して、「脱官僚政治」を潰し、「国民の生活が第一」なる発想を潰して来ました。

それもこれも、小沢さん、貴方が表立ってお働きになれなかったからです。

私は、このつたないブログの場で、常に繰り返して来ました。

「検察のでっち上げ捜査の矛盾を解明し、国民に理解させる機会を<貴方自ら>造って欲しい」と。

『国の司法機関が捜査をした結果<不起訴>となった訳ですから、これで問題は総て解決したと、考えます』
と言う様な、理論的なだけの発言では無く。

散々「一方的に不正だと決めつけられた」資金の動き、不動産購入の際の支払い方法と、その資金ぐりの担保のやり方、会計報告上の手続きのプロセス、総てを「微に入り細に穿って」正確に詳しく、皆が理解出来る様に<パネル>でも何でも使って、如何に検察が「不正なやり方で誘導的であったか」を解りやすく、途中をはしょる不完全報道では無く、完全生中継のカメラを入れての『ワンマンショー』をやって頂きたかった。

さすれば、いかな<付和雷同>する思慮浅い一般国民であろうと、理解出来た筈。

さすれば、いかに<偏向マスコミ>が騒ごうが、一旦理解した国民は、絶対について来るのです。

庶民は、付和雷同しやすく、しかし一旦そっぽを向けば、もはや振り返る事無く、一斉に新しい方向に向いて行くのです。

そのような庶民感情など、当然ご存知の筈ですね。

野党が<公聴会>などを望んだ事を、後悔する程に「完膚なきまでに」、事を明らかにしてやれば良かったのです。


失われたこの一年。

しかし、鳩山さんの時は、まだ仕方なかった。

始まったばかりであった。
官僚のサボタージュと、閣内からの足の引っ張り合いに、良く耐えられたけれど、「あの時点では」所詮は『あの程度の首相』だったのです。

本当は、『政府と党との分離』に(あれほど)こだわらずに、もっと彼をサポートしてあげて頂きたかった、と言うのが支持者としての思いです。

もし、貴方が「表立って助言」したりなさったら、即、マスコミの袋だたきが解りきっていた事は、周知の事実です。

でも、そのような事は、「重要な結果」を出せれば、打ち勝てる事では無いかと、考えます。

そして、W退陣。

しかし菅直人首相になって、民主党政権はあまりにも酷い。

お分かりの通りです。

この10ヶ月で、既に国民の間では、バカバカしくも『7奉行』などと呼ばれている面々が、如何に「使えないか」が十分に知れ渡っています。

それでも尚彼らは、あの「酷い参院選」に対して何の責任も取ろうとせずに、<あの布陣>で「これからの難事を乗り切れる」と思っているらしい。

もはや、語るに落ちたと言う物です。

彼らは、未だに「小沢か非小沢か」などと声高に発している。
日本の明日の事を、全く無視して。

彼らは、国政の何たるかなど、全く何も解っていない。
「民主党に政権担当能力は無い」

能無しとしか見えない。

そんな<クルー>に、日本丸の操船を任せるわけにはいかないのです。
そして、一刻の有余も出来ないのです。

今こそ、『剛腕』が必要なのです。

私は故有って、フランスに暮らす身です。
(ちゃんと在外投票をしています)

この国では、検察に狙われている政治家は、トップ(大統領)になろうと努力します。

国家の元首で居る以上、訴追される事も無く、いわば<アンタッチャブル>で居られるのですから。

彼のジャック・シラク氏も、大統領当選前のパリ市長時代の「不透明経理」で、訴追されかかっていました。

だからこそ、かれは『大統領』にならざるを得なかった。
そして、だからこそ再選される必要が有った。

一期でも長く、一日でも長く<アンタッチャブル>で居る必要が有ったから。

その『在任中』の仕事ぶりで、一般国民の支持を集め、それを味方につけ、退任後も検察に手が出せない様にしてしまったのです。

本当に「仕事のできる」政治家は、そのような物では無いでしょうか。

そして、小沢さん、貴方はまさに、その様なレベルの政治家なのです。

未来永劫、アメリカに貢ぎ続ける様な祖国は、見ていられません。
単に<対等>に付き合おう、と言う事すら誰も考えない。

この狭い国土に、あれほどの米軍基地を置かれ、あれほどの潤沢な経費を支払っている。
我が祖国は、世界に類をみない、『異常な(半)独立国家』です。


現民主党執行部にとって、09年の『マニフェスト』が重いそうです。

「出来る事なら、かかわり合いになりたくない」のがミエミエの姿勢です。

私たち有権者は、そのような民主党に投票した覚えは有りません。

代表選など、数字で言えば『小沢グループ』は勝てる筈。
しかるに、「菅直人続投」の声が、ドンドン増えつつ有る。

民主党内の「反小沢勢力」のあがきとは言え、それを伝えるマスコミの影響力を考えると、ぐずぐずしていると、<小沢包囲網>が出来上がってしまうのを、真に恐れるものです。

小沢一郎さん。

代表選にお立ち下さい。

そして日本を、導き直して下さい。

政権交代を、あたかも己の実力と勘違いして、おのれの手柄の如くに勘違いして、「権力の座に甘んじて腑抜けになる」だけならまだしも、日本をミスリードする事が解りきっている以上、座して見守る事は許されません。

そのためにも、代表選立候補に際して、ぜひ国民全体に向かって発信して下さい。

「小沢はこう考える」
「小沢はこうしたい」
「小沢はこうする」

と。

残念ながら一般国民は、貴方を正確に理解をしていません。
民主党員ですら<理解>できていないのですから、一般大衆が理解するのは困難です。

『国民の生活が、第一』
『脱官僚政治』
『アメリカとの対等な関係の構築』

スローガンは知っています。

しかし、その持つ真の意味が、いまいち理解されていません。

小沢は、首相となって、「何をどのように実現したい」と考えているのか。
どのような手段で、どのように展開して行くのか。

それによって、『日本』の何がどう変わるのか。

大きくはっきりと説明して下さい。

最初から「敵に手の内を見せる」事になろうと、今こそぜひそれが必要です。

さすれば、大多数の国民は、貴方の理想と考え方、それから貴方の行動力を、理解するでしょう。

そうなると、マスコミが如何に悪意をもって<恣意的>に世論を誘導しようとしても、盤石の結果となる筈です。

その時こそ、検察審査会も、東京地検も、マスコミも、総てを払拭して、日本の明日を目指して突き進める、広々とした大路が、貴方の前に、私たちの前に、日本の将来の前に、開け亘る事でしょう。

日本を救う為には、本当の大鉈が必要です。

たとえマスコミが、「政治とカネ」などと言う下品で歪曲した次元に引き下ろして、国民を騒ぎに巻き込もうと、真の<外科手術>が、不可欠です。

日本は、今こそ『小沢』を必要としています。

貴方しか居ないのです。
そして、貴方は「今この時そこに居る」のです。

貴方の『命』を、私たちに下さい!

by めい (2010-08-19 06:12) 

めい

公武合体(大連立)論
「龍馬が情熱を注いだ「公武合体」のように「大連立」的状況だけが国の構造を変え得る手段となる。妙な話だが「民主主義的でない」と思われている方法が「民主主義を強くする」唯一の方法となるのである。」http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/08/post_228.html#more

* * * * *

誰も言わない龍馬伝

 坂本龍馬は今や国民的英雄である。幕末維新の激動期に一介の浪人でありながら薩長同盟を実現させ、大政奉還を図った話を知らない人はいない。しかし龍馬に「閑愁録」と「藩論」という二冊の出版物があることを知る人は少ない。

 あの司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」では、「竜馬は『藩論』という新国家構想についての評論を口述して長岡謙吉が文章にし、長岡自身も『閑愁録』という宗教問題をあつかった評論を書き、いずれも著者名をいれず、『海援隊蔵版』という名目で出版した」と簡単な記述があるだけで、その内容や意味するところには言及していない。

 因みに司馬氏は「閑愁録」を長岡謙吉の著作としているが、「閑愁録」は「キリスト教を禁じてはいけないが、日本人が古来から信じてきた仏教を捨ててはならない」という内容で、キリスト教信者として土佐藩から蟄居を命ぜられた事のある長岡謙吉の書というより、これも龍馬の思想的影響によって書かれたと考えるのが妥当だと思う。

 「閑愁録」は慶応3年5月に出版された。その翌月に龍馬は夕顔丸に乗船し、長崎から上京する船中で長岡謙吉に「船中八策」を口述筆記させている。ここに徳川幕府に代わる近代国家の構想が初めて提示された。

 それによると、まず徳川は政権を朝廷に返還し、次に二院制の議会を設置してすべてを議論で決し、有名無実の官を廃して天下の人材を登用し、外交の確立と憲法の制定を行い、海軍の強化など兵制を確立し、さらには外国と対等の為替相場を実現する事を提案している。龍馬は封建的専制政治から二院制議会による立憲政治への転換を指し示した。

 その後、龍馬の考える大政奉還の方針と薩長の武力倒幕の方針とが激突する。龍馬は力による政権交代を徳川の権力が薩摩や長州に移るだけだと捉え、「公武合体」、言い換えれば「大連立」による平和的政権交代に情熱を注いだ。実際、慶応3年10月に徳川慶喜が大政奉還を決断すると「慶喜のために一命を捧げる」とまで言って涙を流し、ただちに新政府の人事案作成に取りかかっている。

 内閣総理大臣に当たる関白に公家の三条実美、副総理に当たる副関白に徳川慶喜を充て、それを支える重役には四賢候と呼ばれた藩主や岩倉具視らの公家、さらに西郷、大久保など薩長の藩士と学者の横井小楠も内閣に参加させている。いわば幕末日本のドリームチームとも言える布陣を考えた。

 ところが武力倒幕を準備していた岩倉や薩長にとって龍馬の大政奉還論は障害であった。西郷の命を受けて江戸市中を荒らし回る「御用盗」が組織され、徳川幕府に対する挑発行為が始まる。その頃に京都で龍馬は暗殺された。挑発に乗った幕府が江戸の薩摩屋敷を攻撃した事から、大政奉還したにも関わらず、戊申戦争の幕が切って落とされ、賊軍となった幕府と官軍との戦いが始まるのである。

 「藩論」は戊辰戦争がまだ終わらない明治元年12月に出版された。木版16頁の小冊子だが新時代に藩が行うべき政治の在り方が書かれている。そこには、藩にあって領民は全てが平等であり、武士階級以外の町人や農民にも選挙権を与え、しかし衆愚政治に陥らぬよう一回の選挙で選ばれた人々がさらに互選によって有能な人物を選び出し、議会制度で政治を行うべきだと書かれている。

 「藩論」の内容に衝撃を受けたのは日本人ではない。日本に駐在していた英国公使パークスである。英訳された「藩論」が英国外務省に送られた。英国外務省公文書館に保存されていた「藩論」が世に出たのは明治43年である。貴族院議員の千頭(ちかみ)清臣が英字新聞「ジャパン・クロニクル」に「日本に於ける立憲思想の原点」として英語版「藩論」を掲載した。こうして世に出た「藩論」の思想を日本人が知らないのは何故なのか。

 坂本龍馬の「船中八策」は明治天皇の「五箇条のご誓文」にある「広く会議を興し万機公論に決すべし」の原型になったと言われる。しかし「藩論」を読むと全く違うと私は思う。幕末に議会制の導入を考えていたのは龍馬だけではない。幕臣の勝海舟や西周(あまね)らも考えていた。特に西周は英国型の二院制を日本に取り入れ、上院議員には藩主、下院議員には藩士がなり、上院議長に徳川慶喜が就任すれば、徳川体制は温存されると考えた。

 「五箇条のご誓文」を書いたのは木戸孝允らだが、龍馬のように庶民にまで選挙権を与えようとした訳ではない。あくまでも武士階級による合議制が言われたに過ぎない。国民から選ばれる民選議会は明治23年にようやく実現するが、それも国民の1%程度に選挙権が与えられただけで、普通選挙法が実現するまでにはさらに35年を要した。

 徳川時代の身分制は廃止されても、明治2年には「皇族、華族、士族、平民」という新たな身分制が生まれ、明治3年には絶対的な天皇権力をうち立てるため天皇を神格化し神道を国教とする祭政一致の国家方針が示された。そのために古来からの仏教施設を破壊する「廃仏毀釈」が行われる。この愚行も仏教を捨ててはならぬとした「閑愁録」の思想と反する。

 明治4年に欧米を視察した岩倉使節団が強く影響を受けたのはプロシャの鉄血宰相ビスマルクで、議会嫌いのビスマルクから絶対君主と官僚による国造りが進言された。こうして薩長藩閥政府による官僚政治が始まり、士族以上の階級が官僚となって平民を支配し、「官吏侮辱罪」と「公務執行妨害罪」によって「官尊民卑」の思想が育まれた。

 このように龍馬の思想は明治政府に生かされる事はなかった。薩長藩閥政府に対抗した自由民権運動の中に龍馬の夢は甦るが、しかし官僚政府はこれを厳しく弾圧し、ようやく国会が開設されると、今度は選挙で選ばれた政治家を無力化する施策が打ち出された。「超然主義」を宣言した政府は国会が決めた事を「超然と」無視する姿勢を貫き、力のある政治家が現れると必ず「金権」のレッテルを貼って国民の怒りの対象にした。

 国民が選挙によって権力を作る。龍馬が夢見た基本的な原理を明治以来の官僚権力が阻んできた。そのため薩長倒幕派に都合の良い龍馬像に光が当てられ、龍馬の思想は封印されてきたと私は思う。戦後民主主義と言ったところで、占領下ではアメリカという絶対権力に支配され、独立後は選挙で過半数を超える候補者を立てない「野党」の存在によって国民は権力を作ることが出来なかった。

 初めて龍馬の夢が叶ったと思わせたのが昨年の選挙である。初の政権交代は海外からも注目された。ところが1年を経て見えてきたのは衆参の「ねじれ」が付きまとうこの国の政治構造である。今後民主党が政権を続けても自民党に政権交代をしても両党とも「ねじれ」を解消するのは容易ではない。つまり国民が選挙で作る権力は常に非力にしかならない。これは官僚権力にとって望ましい状況である。

 この大本を変える事が出来るのは従って選挙ではない。日本国憲法に関わる話だから民主党と自民党とが手を組まない限り実現しない。龍馬が情熱を注いだ「公武合体」のように「大連立」的状況だけが国の構造を変え得る手段となる。妙な話だが「民主主義的でない」と思われている方法が「民主主義を強くする」唯一の方法となるのである。


投稿者: 田中良紹 日時: 2010年8月18日 11:36

by めい (2010-08-20 05:59) 

めい

ようやく小沢氏立候補となった。まともな議論が通用するまっとうな世の中になることを願ってやまない。

「本来あるべき健全な社会というのは、政治家が国民のリーダーとして内政と外交を行い、官僚は国民のために奉仕し、メディアは権力を監視して、『公共善』への意思に貫かれているものだ。そして企業人はフェアで誠実な経済活動を営み、学者は真理を追求することで学問が発達し、人材が育って社会が発展していく。」(藤原肇『小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics』 271p)
by めい (2010-08-26 09:42) 

めい

「挙党態勢」というタテマエごとに揺さぶられている今の状況に、日本という国の重大な岐路を感じる。私のうちに感じる菅首相に対するなんともいえない嫌悪感はまっとうなものなのかどうか、同世代であるだけに菅感覚は自分に無縁なものではない。自分の中にあるあの感覚に抗しながら今まで生きてきたようにも思える。あの感覚がこれからの日本でどのような末路をたどることになるのか、はたまたあの感覚の跋扈をゆるす日本のままなのか、今日の小沢・菅会談はその瀬戸際のように思える。ぎりぎりまで安心できない。

   *   *   *   *   *

「毒蛇山荘日記」2010-08-30
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100830

小沢よ、菅直人との会談に応じるならば、「菅直人退陣」を前提に会談せよ。「菅直人続投」には、断固、反対する。

菅直人は、結局、代表選の情勢分析から、自陣を形勢不利と見て、味方の中心人物であった仙石由人官房長官と枝野幸男幹事長の二人を裏切り、二人の首を差し出すことによって、生き恥を曝しつつ、自分だけが命乞いの土下座をして生き延びようとしているわけだが、僕らはこういう恥知らずな裏切り者を日本のリーダーに据え置くことに断固、反対する。今となれば、潔く玉砕する仙石や枝野の方にシンパシーを感じる。菅直人は、首相になるや豹変して、小沢一郎や民主党員、日本国民が政権交代に託した期待を裏切り、今度は続投が怪しくなると今まで支えてくれた味方を裏切り、敵側に寝返る。一度だけではなく、二度も三度も寝返るような男を、いつまでも、一国の指導者の地位に据え置くことは、日本国民の一人として許すことは出来ない。それこそ日本の恥である。挙党体制は、代表選の結果にしたがって、新代表を中心に再構築すればよい。小沢よ、代表選から逃げるなかれ。

by めい (2010-08-31 09:05) 

めい

ハラハラドキドキさせられながら、今日ようやく告示日。堂々の議論が展開されることを切に願う。そこからまともな日本への第一歩がはじまる。
by めい (2010-09-01 05:54) 

めい

国家戦略家副島隆彦氏の現時点の考えを知った。

「小沢一郎は今、自ら首相となって、矢面に立つべきではないのである。」

「まだまだ時期を待つべきである。単純な頭をしたおのれの幼稚な正義感から出てくる判断では、現実の国民政治は動かない。ものごとはもっと鈍重に進んでいくのである。」

「私の国家戦略は明確である。小沢一郎が嫌いで、嫌いで仕方がない者たち、500万人の資産家・経営者たちに、ひとりづつ、一人あたり、あと2億円ずつを実損で、大損を出させなければならない。アメリカ様を信じて信じてすがりついているこの日本の「脳をやられた」支配階級の者たちに、アメリカ帝国の没落と共に起きる、自己資産の吹き飛ばしの苦しみを直(じか)に味わわせなければならない。人間は、大きな火傷(やけど)をして、実際に激しい痛みを覚えなければ、目が覚めない。」

「あと2億円ずつ、この者たちが実損で、金融資産が戻ってこないという現実に直面したときに、そのときに彼らは、「やっぱり、そろそろアメリカから離れるしかない」と考えるようになる。それにはあと2年かかるのである。その時が、日本国がアメリカ帝国から部分的に自立・独立していく気運であり、時期である。小沢一郎が公式の場で国民に向かって、話すことは、いつもいつも、まさしくこの事だ。そうでしょう。日本は国家として自立する準備をしなければいけないということだ。日本人が自分の足で立って、自分たちの頭で考えるときが、もうすぐ到来するのである。それが2012年である。」

「40年前に大学闘争(大学紛争)の時にクラス活動家 程度だったバカたちが定年退職した後、ネット人間となって、えらそうなことを匿名で投稿して、書き綴(つづ)っていている。こういう何の深い知能もない、自己正義観だけの人間たちが、ネット言論人口として、推定して50万人くらい集まって、強固に小沢一郎支持を表明し続ける程度では、日本の政治改革は推進できない。政治勢力にさえなっていない。」

「私は、再度、憲政の常道は、国民議会における多数派支配の事を指すのだ、と重ねて言っておく。だから、官僚支配をたたきのめし、打倒する戦いのために、私はこのあと、どうせ持久戦とならざるを得ないこれからの2年間を、知力を絞ってあれこれの方策を考える。」

「だが、今は小沢一郎が代表選に立つと決まった以上、たとえ敵たちが待ち伏せして仕掛けてくる、集中砲火の中であろうとも、小沢一郎と共に、突き進むしかない。だから、この私たちの突撃。全面攻撃のあとに、私たちは、味方勢力の受ける傷をなるべく、小さく押さえて、私たちの侍大将(さむらいたいしょう)である、
 若い政治家たちを、ひとりでも多く政治家(私たちの代表)として、それぞれの選挙区で支え続けなければらない。小沢一郎を押し立てて、日本国の自立と独立のために我らも、いざ、戦わん。その際には注意深く、無謀な行動に出ないで、敵の罠に陥らないように用心し警戒しながら、生き延びなければならない。」 

以下全文。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou

   *   *   *   *   *

「1153」 小沢一郎、民主党代表戦に立つ。私たちも誕生する小沢政権を全面的に応援しながら、と同時に、敵の集中砲火に用心と警戒をしながら、政治勢力として、次の時代に生き残ってゆかなければならない。 副島隆彦 2010.9.3
 副島隆彦です。今日は2010年9月3日です。
 
 9月に入ったのに猛暑が続いています。秋らしくならず、3週間も雨が降りません。私は8月中は、なるべく炎天下を歩き回って、体を鍛えていました。あの猛暑の中をよく動いたので体力が付きました。中国の西域(せいいき、さいいき)の新疆(しんきょう)ウイグルへの調査旅行と、そのあとの炎天下の中の京都旅行で、学ぶことが多くありました。そのあと弟子たちと夏の合宿をしました。

 さて、民主党の代表選が9月14日にあります。私は、熱烈に小沢一郎を支持してきた人間なので、小沢一郎が立つ、というのなら、その考えに従う。しかし、ここからあとは、私、副島隆彦は、国家戦略家(ナショナル・ストラテジスト)として、深慮遠謀(しんりょえんぼう)を本旨とする、慎重な考えを持つ。

 民主党の 本物の改革派、革命派の、政治家(国会議員)の皆さん。皆さんの育ての親の小沢一郎が、決起して突撃するというのなら、それに従いましょう。しかし、出来るだけ生き残ってください。そして政治家(国民の代表)として、50人でも、60人でも生き残ってください。 このようにお願いするしかない。私は、そのように小沢氏直系に若い(若くも無い、もう40台だ)政治家たち数人に言った。


9月1日、小沢陣営での決起集会に125人が出席

 小沢一郎は、代表選挙に出て、そして勝って、首相になるか?
私は、どうも菅直人や仙谷由人たちは、すでに十分に腐り果てた汚れた、手負いの政治家の本性に従がって、この政党内の選挙でも、相当に穢(きたな)い手口を使って、無理やり、不正選挙をやって僅差(きんさ)で彼らが勝つように仕組むのではないか、と危惧している。菅たちは、すでにダークサイド(国民への背信も辞さない暗黒面)に堕ちている人間たちだからどんなことでもする。地方議員、地方のサポーター党員たちの票のところで、インチキをやるだろうと思っていいる。投票の自動集計機が非常に危ない、と私はここで警告しておく。

 かつ、菅直人たちには、CIAの在日謀略部隊100名ぐらい(マイケル・グリーンが司令官)が後押ししているし、日本の警察、検察と法務省官僚たちが、小沢一郎たちを、また痛めつけに来る。やはり、マイケル・グリーンが危険人物で裏で相当動いているようだ。

 私は、小沢一郎の首相就任を待望するし、国民民主革命が推進されることを切望する。しかし事態は再び深刻化している。小沢一郎が、たとえ僅差で代表戦に勝っても、そのあとは、またしてもテレビ、新聞、週刊誌の 小沢一郎への憎しみに満ちた集中砲火が、加えられるだろう。 その時は、小沢一郎政権は、火達磨(ひだるま)になる。アメリカの手先たちの連合体の、激しい、中傷攻撃が、小沢政権に対して開始される。その偏向報道はすでに始まっていて、NHKで放送された2日の公開討論会を見た人が、夜のニュースでは小沢一郎に悪意が集中するように映像が編集されているのを見て激しく怒っている。

 マスコミ報道の謀略によって、四面楚歌(しめんそか)の状態になって、小沢政権は立ち往生することが多くなるだろう。それでも、小沢一郎を徹底的に支える、鳩山派と、小沢派の政治家たちが、懸命に政権を運営するだろう。それでも、この優秀で、清廉潔白な、政治家たちは、国民から孤立させられ、自分たちの意見表明を十分にさせてもらえずに、どんどん消耗してゆくだろう。

 私が危惧するのは、小沢政権がなんとか持続するとしても、このあとの、1年、2年をどうやって耐え忍ぶか、である。国民生活の逼迫(ひっぱく)は今後も続く。大胆な政策変更、改革路線を提示しても、悪辣(あくらつ)な官僚組織の意図的なサボタージュ(怠業、破壊行動)が起きる。

 私は、『小沢革命政権で日本を救え』(佐藤優氏との共著)を書いて本屋に今も並べている人間であるから、私も後(あと)には退(ひ)けない立場だ。それでも、6月からの、3ヶ月の地合(じあい)の変化で、私たち日本の本当の改革勢力、革命希求(ききゅう)勢力(日本の本当の読書・知識人階級)は、敵たちに包囲されて、かなり苦しい状況に追い詰められている。このことの冷酷な自己認識、自己分析が必要である。だから、私は、「小沢革命政権の誕生に向けて決起し突撃することは、私たちの大義(たいぎ、cause 、コウズ、自己存在の第一義)である。 

 だからこそ今の困難な状況にあって、私たちの優れた指導者である小沢一郎と彼が育てた秘書・議員軍団だけを討ち死にさせるわけには行かない。なんとか若い政治家と政治改革者たち(その中心は、一切の動揺の無い小沢ガールズの鉄の意思と信念を持った女性議員たちである。彼女らの日本政治改革の信念は頑強であり本物だ)にひとりでも多く職業政治家(議員)として生き残って欲しい。そして次の時代の到来に備えてほしい。厳しい政治反動の時期に政治謀略を仕掛けられて次々に落選させられることなく、私たち国民が彼ら、小沢一郎が手塩にかけて育てた政治家たちを守りぬかなければならない。

 私は、すでに1歳の時に、政治活動家(政治人間)として、次の政治原理を知っていた。それは、「敵が割れなければ、味方が割れる。味方が割れなければ敵が割れる」という、政治力学(ポリティカル・キネティクッス)の原理である。政治は力(マハト、パウア)を巡る政治勢力間の抗争、対立、激突であるから、政治の力学の法則に支配されるのである。 

 私は、だから、この8月後半は、息を潜(ひそ)めて、「鳩山仲介、鳩山裁定」の行方を見守っていた。鳩山由紀夫前首相が、菅直人と小沢一郎の間の仲介役として、民主党の挙党体制(きょとうたいせい)を守るべく、政党としての勢力間の派閥抗争の調停と休戦を鎮める仕事を懸命にやっていることを、じっと注視していた。この鳩山仲介が功を奏することをひたすら願っていた。 菅直人を代表(自動的に首相)の立場にとどめるから、それ以外の党のポストを明け渡せ、という交渉を粘り強くやっていた。民主党の幹事長ポストさえ、小沢派・鳩山派の勢力に渡すならば、それで現在の政権政党としての態勢(閣僚たちの顔ぶれ)は維持するという、大きな妥協の話し合いだった。

 この「鳩山仲介」が、8月31日に失敗に終わった。この時点で、小沢一郎は、再び、代表戦への出馬表明を明らかにした。


8月30日夜の鳩山・菅の会談後の共同会見

 私、副島隆彦は、8月30日の時点で以下の文章を書いていた。そして、小沢一郎が、「副首相(副総理)格で入閣(政権入り)し、幹事長ポストは小沢一郎の新任する若い政治家に渡す」という決定が、今は最善の策であろうと、民間人の国家戦略家としての判断を勝手に見積もっていた。それが失敗に終わった。それで次の判断をしなければいけないくなった。それが上記の文である。私は、8月30日時点で、以下のように書き溜めて、すぐにも、発表しようと準備していた。(以下がその文章である)

 菅直人首相は続投を希望している。これに対して鳩山由紀夫前首相が、小沢一郎前幹事長の勢力との仲介を行って、挙党体制(きょとうたいせい)を目指す動きをはっきりと示しました。小沢一郎は、代表選挙に出るべきか。そして、民主党内で両院の議員の多数派の支持を得て、首相になるべきか。私、副島隆彦は、小沢一郎は、首相になるべきではないとずっと思っていました。小沢一郎が目指す最高のポストは幹事長か、たとえ入閣しても副総理待遇での主要閣僚であるべきだ。

 周知のごとく、私は小沢一郎一辺倒の男であり、日本で小沢革命が実行に移されそして勝利することを12年間にわたって、主張し続けた人間である。いまでもこの考えに寸分の変化もない。小沢一郎は、実質の日本国王(帝国と厳しい交渉をして国益を守る立場の人間)であると、12年前の本にも書いてあることを最近私は知った。その本は、『新版・日本の秘密』でありPHP研究所から最新刊でこの6月に復刊した。その中に書いてあった。初版は1998年である。

 私は、佐藤優(さとうまさる)氏との共著で、『小沢革命政権で日本を救え』(日本文芸社。2010年6月刊)という本も書いて、小沢革命の徹底的な推進、断行 を言論界から主張してきた人間だ。だから、私には、日本における、小沢一郎の存在の重要性と緊要性がすべての点にわたって隅々まで十分にかっている。小沢革命を断行すべし。

 だが小沢一郎は今、自ら首相となって、矢面に立つべきではないのである。私はこの考えを、この8月26日に小沢一郎直系の小沢派の議員たちにも伝えた。彼らは山岡 賢次氏を代表にして77人の連名で「小沢一郎、代表選に立つべし」という嘆願書をその日の午後6時に提出した。そのときに、私は、「皆さんがそう決めたのなら私もその決断に従います。小沢一郎を表面に押し立てて、断固戦うべきなのでしょう。だがしかし、出来ることなら、決戦はあと2年は待つべきなのではないか」と、私はやや後ずさりするような発言をした。

 私はこの7、8月はずっと、身近な人にはこの意見を説いてきた。小沢一郎は、あと2年は、矢面には立つべきではない。なぜならば、自民党支持者の、まだ500万人くらいいる日本の資産家や経営者たちが、憎しみを込めて小沢一郎の悪口を言い続けているからである。それから日本のテレビ・新聞の小沢攻撃がヒドい。みのもんたに至っては、「(もし小沢が出てくるならば、)世論の力を思い知らせてやる」と言った。わざわざ、こんな馬鹿たちの集中砲火を浴びるようなところに、現代の西郷隆盛を引っ張り出してはならない。

 それから検察官たちに現れる法務省官僚たち(グルの裁判官たちを含む)の暴虐非道(ぼうがくひどう)の法匪(ほうひ)の法律国家ヤクザたちと、それから 金融・財政を握っている財務相官僚ども(自分たちで日本国民の資金を207兆円隠し持っている)である。それから鳩山由紀夫を「普天間問題」ハメ殺した外務省官僚たちである。この官僚たちが、再び手ぐすねを引いている。そんなところにのこのこと出て行くべきではない。

 私は、小沢革命勝利のためには、「一歩前進・二歩後退」という考え方が大事だと思っている。あの6月2日の菅直人・仙谷由人らによる民主党内の「6・2反小沢クーデター」が起きて大きな番狂わせが始まった。あそこで日本の政治は大きく躓(つまず)いた。私は、「6・2政変(せいへん)」が起きた直後から、これはクーデターであると誰よりも早く書き始めた人間である。

 そして、このクーデター説はかなり多くの、知恵と知能のある人々の支持を受けた。6月2日クーデター説を否定する者は一人もいなかったと言っていい。 私は、日本の国民政治における「憲政の常道(じょうどう)」ということをいつも考える。憲政の常道とは、日本国憲法が定める国家体制に基づく、正しく法律の手続きに従った国民議会(国会)での国民政治の取り決めの手順(ルール)のことである。菅や仙谷たちが、クーデターを仕掛けて自分たちの愚かな頭で民主党内を引っかき回して、官僚どもや外国勢力に操(あやつ)られて、民主党革命(元のマニフェスト、選挙公約)での国民との約束の大義(cause、コウズ)を裏切った。それを、小沢一郎は正しく元に戻そうとしている。

 そして7月11日の参議院議員選挙で案(あん)の定(じょう)、民主党は大敗した。これで決定的に改革法案が全く通らなくなった。法案が国会を通過(成立)しなければ、実際上、政治改革は達成されないのである。すべての重要法案は「会期延長は難しい」という言い訳のもと流産させられていった。次々と廃案にさせられた。一番大事な「郵政見直し法案(郵政改革法案)」が潰(つぶ)された。そして「公務員制度改革法」が潰された。「労働者派遣法の是正法案」も潰された。そのほかの重要法案もすべて潰された。国会の会期延長もなされなかった。

 私は、この菅らの裏切り行動に怒り頂点に達した。そして、あの恥知らずの、国民への公然たる敵対である「消費税10%への値上げ」の唐突な発言である。

 繰り返すが、法案が通らなければ改革は行われないのである。参議院選挙の敗北で日本民主党は106議席になった。44議席しかとれなかった。あのとき60議席をとらなければ過半数を制することはできなかったのである。すなわち、参議院の定数の241の過半数の122議席をとらなければ、法案は提出されても可決しないのである。したがって、ここがアメリカのねらい目であった。

 私は拙本『新たなる金融危機に向かう世界』(徳間書店・8月刊)に書いたが、アメリカは、6・2クーデター直前に、IMFや欧州のOECDや米USTR(米貿易代表部。米商務省と込みで一つ、米議会が政権に送り込む閣僚)駐日米大使館 などの名前で、「もし郵政再改革法案が成立するようならば、非常手段に訴えてでも阻止する」という声明を出していた。これは、そのまま、在東京の100人のCIAの部隊を率いるマイケル・グリーンたちを使った、日本政府に対する政治謀略と、クーデター攻撃の決行を指していた。これには、大手テレビ・新聞の幹部たちと政治部長会議、及び、法務、警察、財務、外務官僚のトップたちも加わる。

 だから、私は、この“アメリカの手先(てさく)”連合の動きを今も警戒している。「小沢一郎、立つべし」とせき立てる小沢一郎直系の子分たちのほかに樽床伸二のような小沢派への危険な潜り込みスパイ分子たち(約20人の議員)がいることもよく知っている。この生来の右翼体質のおかしな頭をした若手政治家たちの思うように内部攪乱(ないぶかくらん)と煽動(せんどう)をさせてはならない。

 まだまだ時期を待つべきである。単純な頭をしたおのれの幼稚な正義感から出てくる判断では、現実の国民政治は動かない。ものごとはもっと鈍重に進んでいくのである。しかし、小沢一郎は今や、代表選への出馬を決めてしまった。

 小沢が今、首相になって何ができるか。まず彼のことだから、日本の国内の最下層の、追い詰められている貧乏な人たちを救おうとする。貧しい家庭向けの子供手当や、本当に百姓をやっている貧しい農家たち(農業など実際にはやっていない農協の幹部たちとは違う。農協の幹部たちは、実質は都市近郊の大地主たちであり、賃貸しアパートや、駅前商業ビルの所有者である。彼らの本職は“会議屋”である。背広を着て会議ばっかりやっている人種の人間たちだ。農協JAと、農林中金は潰れるべきであるし、すでに実質、アメリカに15兆円を貢いで潰れている) この貧しい本物の農民たちへの直接の手当 年額45万円の支給を断行するだろう。それから、就職したくても職のない若者たちを助ける施策を講じるだろう。このために20兆円くらいの資金が必要になる。

 それは本当は、財務省官僚たちを痛めつけて、拷問にかけてでも、彼らが隠し持っている、207兆円の埋蔵金( 特別会計の中に複雑に隠してある)から、まず一年分の20兆円として奪い取ってくるべき国家資金である。ところが、菅や仙谷が財務官僚たちに、たらし込まれて騙されて、昨年の9月から、行政刷新相や国家戦略相として果たすべきだった、この崇高な任務を放棄したために起きた、大失策である。

 いくら、財務官僚たちを脅(おど)しあげても、「そんなお金はありません。ありません。無いと言ったらないんです」と財務官僚たちは悲鳴をあげながら、首を横に振るだけである。 一国の政治の最高段階で行われているドラマの中心部分は、このような「そんなお金はありません。無いと言ったら、無いんだってば」という珍問答の押し合いへし合いなのである。

 だから、小沢は首相になったら、すぐに赤字国債を増刷して、日銀に複雑な迂回手段を講じさせてこれを引き受け(白川・日銀は小沢の言うととなら進んで聞くだろう)させて財政資金を作り出すしかない。そうすると、この手法は、またしても自民党勢力から、「(貧乏人たちへの)バラマキだ、バラマキだ」という集中的な非難となって政権に押し寄せる。 自民党支持層500万人の富裕層は、今でも頑強である。親子三代にわたって自民党に投票してきた人々である。彼らはアメリカ様(さま)のおかげで敗戦後に、30億円、50億円、100億円の資産を築いてきた人々である。これが今は、5分の1位(くらい)に減っている。それでもまだ、5億円や10億円は持っている。

 この500万人の日本の富裕層が、決定的に打撃を受けない限りは、日本の国は変わらないのである。だから、私は、このために、この12年間(1998年から)ずっと金融・経済を分析する本を書いてきた。アメリカ帝国の衰退、没落、崩壊の 道筋を冷酷に記述し、的確に予測してきた。それは、あと2年である。アメリカの新たなる金融崩れは、ニューヨーク発で再びこの年末から起きる。簡単にいえば、3年もの、5年ものの金融債をしこたま日本の富裕層、資産家、経営者たちはすでに買っている。

 これらは、ノックイン債やハイイールド債やグローバル・ソブリン債=グロソブなどと呼ばれている。これらの金は、親会社であるシティバンクなどに集められて、ニューヨークの株式や債券の大暴落で最終的に、紙くずとなる。本当に1円(1ドル)も戻ってこない。私は、多くの金融本でこれらのことを細かく説明してきた。私の金融本をこれまでに一冊も買って読まないような人間たちは、私の文章に近寄るな。

 今年の年末から、2012年にかけて、ニューヨーク発の金融恐慌が起きるのである。そして、その後の3年間をかけて2015年に、世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)は、次第に中国へと移っていく。ヨーロッパは私が予測してきたとおり弱体化しており、指導者たち(頭)をアメリカに取られているので、アメリカ帝国からの攻撃を防げなかった。 

 だから、そのあとユーラシア大陸(ユーロとアジアの大陸)の中心でありど真ん中に横たわるカザフスタンのアルマトイか、北1200キロのアスタナという大都市に 新しい世界銀行(国際決済機関)がやがて移っていく。そこに世界中の200カ国の指導者たちが飛行機で集まればいいのである。カザフスタンは安定した国である。そうやって米ドルとアメリカによる世界一極支配が終わるのである。

 アメリカ大陸が世界の中心である必要はない。西暦1500年(より正確には1948年のヴァスコ・ダ・ガマのインドへの党到着と東方貿易回路の発見、開拓)から始まった、スペイン帝国・オランダの海上覇権、大英帝国、アメリカ帝国による500年間の“海の時代”が終わり、ユーラシア大陸を中心とした、“陸の時代”が、これから始まるのである。こういう壮大なストーリーも私は自分の本の何冊もの中で書いてきた。私も本を一冊も買わず、まじめ読みもしないような人間は、私もネット文章に近寄るな。このネット文章だけを読みに来るな。失敬である。

 だから、私の国家戦略は明確である。小沢一郎が嫌いで、嫌いで仕方がない者たち、500万人の資産家・経営者たちに、ひとりづつ、一人あたり、あと2億円ずつを実損で、大損を出させなければならない。アメリカ様を信じて信じてすがりついているこの日本の「脳をやられた」支配階級の者たちに、アメリカ帝国の没落と共に起きる、自己資産の吹き飛ばしの苦しみを直(じか)に味わわせなければならない。人間は、大きな火傷(やけど)をして、実際に激しい痛みを覚えなければ、目が覚めない。

 あと2億円ずつ、この者たちが実損で、金融資産が戻ってこないという現実に直面したときに、そのときに彼らは、「やっぱり、そろそろアメリカから離れるしかない」と考えるようになる。それにはあと2年かかるのである。その時が、日本国がアメリカ帝国から部分的に自立・独立していく気運であり、時期である。小沢一郎が公式の場で国民に向かって、話すことは、いつもいつも、まさしくこの事だ。そうでしょう。日本は国家として自立する準備をしなければいけないということだ。日本人が自分の足で立って、自分たちの頭で考えるときが、もうすぐ到来するのである。それが2012年である。私はずっとこのように考え、諸本で書いてきた。違うか。

 日本の資産家・経営者や愚劣なる官僚たちや、バカテレビ・バカ大新聞、文春、新潮のCIA週刊誌 たちが、泣き崩れて、これまでの自分たちの愚かさを潔(いさぎよ)く認めますと言うときが来るまで、あと2年かかる。その時期を待つしかない。人間はなかなか反省しない生き物であるから、いつまでも意固地になって、自分の考えが正しいと思いこむ。しかし、現実に自分がアメリカに投資したお金が一円も戻ってこないとわかり、騙されたと気づいたときにだけ本気で学習する。

 小沢革命が断行すべき重要な制度改革は、公務員制度改革である。これだけはなんとしても、法案を提出してすぐに成立させなければならない。あとは、亀井静香・国民新党が悲願にしてきた郵政見直し法(郵政「再国有化」法で何が悪い。自民党どもよ) も通さなければいけない。公務員制度改革とは、これまで私たちがしつこく書いてきたとおり、各省の高級公務員(官僚)たちをたたきのめすことである。各省ごとに10人ぐらいずついる局長と事務次官・審議官たちを、すべて若い国会議員にすげ替えることである。

 そして、部長級から下にすべての官僚たちをたたき落とすことである。彼らを、政治家たちの、ただの小間使いの、事務公務員に正しく作り変えることである。官僚というコトバをこの国から消滅させることである。官僚支配の息の根を止めなければならない。彼ら、上級公務員たちを、ただの事務公務員に引きずりおろさなければならない。彼らは制度上、部長(級)にまでしかなれないようにしなければならない。それが、昨年のマニフェストが掲げた、公務員制度改革法である。

 このためには、法務省官僚(裁判官、検察官を含む)と財務省官僚、外務省官僚と、総務省、国土交通省、厚生労働省などの中央官庁の本省政策官庁の一番うえ600人ほどを文字通り、現政権への敵対行動を理由にして、免職処分にしなければならない。この者たちを本当に震えあがらせなければならない。これが小沢政治革命の神髄である。これこそが「官僚主導から政治主導へ」のスローガンの実質である。

 このことが断行できないならば、私たちは小沢革命などという言葉を使わない。それ以外のことはなかなか、やろうと思ってもできることではない。たいていの新らしい政策と法案にはお金(財源、資金の裏づけ)が必要だから。このほかに、アメリカとの外交交渉や、沖縄基地問題や、中国との安全保障問題などは、日本(人)ごときがあれこれ言ったからといってどうなるものでもない。

 それらは大きな世界政治である。日本の力では大きな国際政治は動かない。私たちに現実にできることは、高級公務員たちをたたきのめすことだけである。これだけは出来る。お金もかからない。財源の裏付けなどいらない。野党にぐずぐず言われることもない。自民党でさえ反対できない。みんなの党の渡邊善美(わたなべよしみ)代表も「宅人天国をやめさせる」と言っている。

 もし公務員制度改革(官僚政治の廃止法)に反対する、と公然と言う者たちや、政党が出現するとしたら、それは国民に対するの公然たる敵対である。現下の国民民主革命に敵対する反革命勢力である。撃滅されるべきだ。それがどのような人々であれ、徹底的に排撃しなければならない。だから、今の民主党の若手にもたくさん潜り込んでいる官僚上がりのずるがしこい、キツネやタヌキのような政治家たちの動向こそを私たちは厳しく監視し続けなければならない。(ここまでが8月30日の段階で書いた文章)

 9月1日の午後、小沢・菅の共同記者会見が行われた。ここで、小沢一郎は、「政治家自らの責任で政策、予算を決定できる体制をつくらないといけないと感じ、立候補した」と述べ、政治主導の実現に全力を挙げる考えを表明した。菅直人は、代表選の意義について「今回の選挙はいずれの候補が首相としてふさわしいか、国民の皆さんに選択していただく選挙だ」と強調した。

(転載貼り付けはじめ)

「小沢氏「政治主導の体制つくる」=菅氏「首相選ぶ選挙」-民主代表選、舌戦スタート」

http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2010090100632

時事通信 2010年9月1日 

 民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長と菅直人首相は1日午後、都内のホテルで共同記者会見を行った。小沢氏は「政治家自らの責任で政策、予算を決定できる体制をつくらないといけないと感じ、立候補した」と述べ、政治主導の実現に全力を挙げる考えを表明。首相は代表選の意義について「今回の選挙はいずれの候補が首相としてふさわしいか、国民の皆さんに選択していただく選挙だ」と強調した。

 共同会見は午後4時から行われ、まず、小沢、菅両氏がそれぞれ立候補の決意を表明。その後、質疑応答に移った。小沢氏は、昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の扱いについて「総選挙で約束したことを着実に実現することが大事だ」として、菅内閣の対応を批判。首相は「どうしても単年度や2年目にできないことは、理由を国民に説明し理解してもらうことが必要」と主張。小沢氏の「政治とカネ」の問題を念頭に、「クリーンでオープンな民主党をつくっていきたい」との考えを示した。

 消費税については、首相は「社会保障のあり方を財源と一体で議論する。その中で消費税の議論をすることが重要」と表明。小沢氏は「まず行政の無駄を省くことに全力を挙げるのが国民との約束だ」と反論した。

(転載貼り付けおわり)

 副島隆彦です。これから何が起きるにせよ、あと2年で、小沢一郎や鳩山由紀夫たちが表面に立つ時代も終わっていく。私は、そのように冷酷に判断する。希望や願望、夢、主観だけでものごとを見ない。腐れ果てた自民党はすでに消え去っている。若い有能な、かつての自民党の美点であった我慢強い、打たれ強い、保守派人間の優れた資質をした政治家たちの、その若手は全く育っていない。自民党を人材育成(次世代政治家の教育)を全くしなかった。小泉進次郎のようなハンサムでノータリンが表面に立って、その周りに群がるバカ女たちの意思で、この国が動くと思うようなら、それを見ている、全国のじいさん、ばあさんたちが、「あんな小泉進次郎のような男しか自民党にはもう人間が居ないのか」と嘆いている。

 だから、世の中は少しずつ変わって、そしてこのまま続いていく。小沢革命断行であろうがなかろうが、私たちの生活は続いていくのである。40年前に大学闘争(大学紛争)の時にクラス活動家 程度だったバカたちが定年退職した後、ネット人間となって、えらそうなことを匿名で投稿して、書き綴(つづ)っていている。こういう何の深い知能もない、自己正義観だけの人間たちが、ネット言論人口として、推定して50万人くらい集まって、強固に小沢一郎支持を表明し続ける程度では、日本の政治改革は推進できない。政治勢力にさえなっていない。

 どんな政治家(国会議員)でも、それぞれの勢力の代表なのである。政治家は自分を支持するある勢力の代表なのである。国民各階層のそれぞれの勢力を現実の利害得失で生々しく代表する人間たちだ。だから、この国民の代表(レプレゼンタティヴズ)が、デモクラシー(代議制民主政体)という、それ自体はきれい事でも何でもない政治支配技術の手続きにしたがって、パウア(power、国家権力)を握るのである。政治勢力の代表たちが多数派を形成したときにだけ、国民政治は一つの方向性を示す。

 だから、あの7月11日参議院選挙で、菅直人の「消費税10%発言」の自己破壊、国民への大きな裏切り発言のために、民主党が過半数をとれなかった、という事実は致命的に重要である。アメリカと財務官僚に騙されて、「消費税の10%値上げ」を突如わめきだした、菅直人、仙谷由人、枝野幸男、野田佳彦、玄葉光一郎らは、死罪・打ち首に相当する罪人どもである。 

 だが、それでも、彼らとて政治勢力の代表であるから、簡単には滅びない。自(みずか)ら毒を喰らってでも、ダーク・サイドに落ちてまでも首相の地位を取りに行った菅のような、かつての左翼・市民運動活動家あがりを、後しばらくは首相の座において、ぼんくらのまま、周りから藩塀(はんぺい)を築いて押し込み状態にして、しばらくは持ちこたえるしかない。仙谷や枝野、玄葉たちは党から切り捨てなければならない。そしてアメリカの次の大きな金融崩れを待つ。私は、このように、7、8月はずっと考えていた。どんなに打撃を受けても、政治勢力としての多数派支配のまま、政権政党としての民主党は維持しなければいけない。それが現実的な政治判断というものだ。

 日本の下層2000万人の生活は相当にひどいところまで追いつめられている。職を無くして収入の道をたたれている人々も500万人単位で出ている。将来に絶望して自殺する者も相次いでいる。それでもなお、日本の生活上層部である500万人たちの経営者・金持ち層 の頭が、アメリカ一辺倒(同時に「中国は嫌い、汚い」とも必ず)から切り替わらない限りは、どうにもならないのである。

 前述した憲政の常道、すなわち、衆参両議院でのそれぞれの過半数(衆議院では民主党が大幅過半数の307議席を持っている。自民党はわずか113議席) をとらなければ法案は通過しないのだ。だから、いろいろの本当の改革法案や、革命政策を実行、断行しようとしても、法案が参議院を通過しないのであれば、改革は挫折する。だから次の参議選選挙がある3年後まで待つしかない。この冷厳たる事実を無視して、あれこれ夢のようなことを言っても意味がない。

 だから、佐藤優氏は私との対談で、さっさと公明党(創価学会)を連立政権に取り込めと主張された。私もこの意見に部分的には賛成である。公明党は参議院に19議席あるから、民主党106に加えると過半数の121を超える125議席となる。しかし、そうなると「みんなの党」(渡辺喜美代表)や「たちあがれ日本」がぐちゃぐちゃ言い出すから、連立政権というのはなかなか簡単ではない。

 自民党のバカたちに厳しく言っておくが、冬柴や太田などの公明党の大幹部たちと公然と戦い、落選させたのは、小沢一郎と田中康夫たちである。自民党の中の創価学会嫌いたちは口では「学会嫌い」ばかりを、そこら中で朝から晩まで、吐きまくっているが、いざとなると、公明投票の各選挙区にある2万票に頼って、一番きたない人格をさらけ出す。自分たちのその生来のコズルイ小金持ち風の、臆病者の、人格改造を行ったらどうだ。

 だから連立政権作りはなかなか難しい。小沢一郎ならば、池田大作名誉会長とのつながりもきちんとあるから、政策目標ごとに、法案成立を目指して動くだろう。現にそのように、小沢政権が出来たらするだろう。だからその時は、民主党と公明党の連立政権になるのだ。ところが、そうなると党内の反対派になる菅や仙谷たちが、陰湿に、かつ公然と足を引っ張ってくる。これらのことを、私たちはすぐに迫ってくる現実として考え、注意し、警戒しなければ済まないのだ。気楽に気分だけで「小沢立つべし」と唱えている人々は、手薬煉(てぐすね)引いて待っている敵たちの密集陣形に対して無防備である。自分の軽い気分屋の頭の、その甘い考えをすこしは点検せよ。

 私は、再度、憲政の常道は、国民議会における多数派支配の事を指すのだ、と重ねて言っておく。だから、官僚支配をたたきのめし、打倒する戦いのために、私はこのあと、どうせ持久戦とならざるを得ないこれからの2年間を、知力を絞ってあれこれの方策を考える。

 バカ菅程度の男を首相に置き続けるなり、前原誠司のような、一時の間演説を聴いても、あまりにもつまらないので聴衆から笑い声がひとつも出ないという欠陥政治家を、アメリカがこれから先の首相にすると望んで、謀略で画策するとしても、私たちは、この現実を引き受けてこれからも 生き延びていかなければいけない。現実の国民政治というものは、キレイごとで行われるものではない。

 だが、今は小沢一郎が代表選に立つと決まった以上、たとえ敵たちが待ち伏せして仕掛けてくる、集中砲火の中であろうとも、小沢一郎と共に、突き進むしかない。だから、この私たちの突撃。全面攻撃のあとに、私たちは、味方勢力の受ける傷をなるべく、小さく押さえて、私たちの侍大将(さむらいたいしょう)である、
若い政治家たちを、ひとりでも多く政治家(私たちの代表)として、それぞれの選挙区で支え続けなければらない。小沢一郎を押し立てて、日本国の自立と独立のために我らも、いざ、戦わん。その際には注意深く、無謀な行動に出ないで、敵の罠に陥らないように用心し警戒しながら、生き延びなければならない。 


9月2日、記者クラブ主催の公開討論会
小沢一郎は、日米同盟は対等の関係であって従属の関係ではないと述べた。

副島隆彦拝

<小沢一郎・菅直人公開討論の記事>


公開討論映像(全編)は民主党公式ウェブサイトからのリンク

■公開討論会 詳報 普天間 小沢氏「みんなで考えりゃあ、文殊の知恵」
2010年9月3日産経新聞

 ■政権運営 菅氏「小沢氏の政治は、お金と数の原理」
 民主党代表選をめぐり2日に行われた日本記者クラブ主催公開討論会の詳報は次の通り。

 【冒頭発言】

 小沢一郎前幹事長「国民の代表である政治家が自分自身で決断し、実行していく政治を作り上げる。経済の再生、国民生活の再生、地域の再生を主眼として取り組む」

 菅直人首相「役人は役所のために働くが、国民のためにちゃんと働いていない。役所文化を根本から変える。もう一つは、お金にまみれた政治文化を変える。クリーンでオープンな政治を目指す」

 【社会保障】

 菅氏「ある程度、負担しても老後も安心できる社会をつくることが国民の願いだ。社会保障と財源の問題を一体として議論していく必要がある」

 小沢氏「日本社会で北欧型のような大きな負担をするという福祉のあり方は無理だ」

 【予算編成と財源】

 小沢氏「来年度予算編成で(各省予算)一律10%カットという決定がされた。今までの自民党政権下と同じ手法で、同じ結果しか出てこない。国民に約束したことと、現実の民主党政権のやっていることとが違うのではないか」

 菅氏「ちゃんと予算編成が終わったところで評価されるべきだ。個々のプロセスの段階だけで、物事をみるのは木をみて森をみないやり方だ」

 --昨年の予算編成で生み出した新規財源は2兆円。マニフェスト(政権公約)を実現できるのか

 小沢氏「平成22年度の予算の中にも、30兆円以上の政策的な経費がある。財源はそこから捻出(ねんしゅつ)できる。高速道路も国が建設費を支援して都道府県で造れるようにする。中央で全部やれば、結局大手の企業が全部受注して、地方では全然お金が回らない。(建設費を)無利子国債で補填(ほてん)するという気持ちで考えている」

 【消費税】

 --小沢氏は消費税の議論を凍結するか

 小沢氏「所得税、住民税の大幅減税も頭の中に考えているが、消費税を含む税制全般の議論をすることは構わない。ただ、鳩山(由紀夫)前首相も言ったように、この4年間は上げない。まず行政の無駄を省く」

 --首相は参院選前に社会保障と税制の一体的議論を野党に呼びかけたいと述べたが、スケジュールは

 菅氏「野党の皆さんが円卓会議を提案されるという話も聞いている。社会保障と税制全般を一体で議論するような場が、与党・野党の間でできることは望ましい。次の臨時国会が始まる中で、そうした機運が進んでいくことが望ましい」

 【円高対策】

 --政府・日銀の対応は遅かった

 菅氏「日銀もさらなる資金供給を決め、政府としても経済対策を決めて実行に移す段階になっている。時間が早い、遅いということでいうと、少なくとも円高に対する危機感はかなり早い段階から持っていた」

 --小沢氏は政権政策で為替介入に言及している。どういった場合に為替介入するのか

 小沢氏「市場介入といっても、世界が円高を容認している中では、効果は上がらないが、それぐらいの覚悟で今、やるべきだ。市場介入を枕詞(まくらことば)においたが、あらゆる形でやるべきではないか」

 【米軍普天間飛行場移設問題】

 小沢氏「日米合意を白紙に返せといっているわけではない。しかし、沖縄では絶対反対という声が大多数だ。沖縄県も米政府も納得できる知恵を出すためにもう一度話し合いをしたらどうか」

 菅氏「小沢氏はきのうの記者会見でも『知恵がある』と言った。ぜひこの場でその知恵の一部でも披瀝(ひれき)してもらいたい」

 --日米合意通り沖縄県名護市辺野古への移設を説得するのか

 小沢氏「現に鳩山内閣で日米合意がなされた。この合意は重く受け止め尊重しなきゃいけない。その合意を前提として、どうしたらお互い納得できるのか、ということを話し合わないといけない。何か知恵ないかな、ということで話し合う余地はあるのではないか」

 --小沢氏は「自分なりの案がある」というが

 小沢氏「方々が納得する知恵というのは、もう、みんなで考えりゃあ、3人集まれば文殊の知恵、ということがある。今、具体的にこうするとか、ああするとか、という案を持っているわけではない」

 【第7艦隊発言】

 --小沢氏は民主党代表時代、「今の時代は米国も部隊を前線に置く意味があまりない。軍事戦略的には第7艦隊で米国の極東のプレゼンスは十分だ」と述べたが、真意は

 小沢氏「緊急事態の時にすぐに展開するという作戦を米国は今、着々とつくっている。できるだけ前線から兵力を引き揚げるということは、米国として当然だし、私も当然だと思う。ただ、極東においては米国の軍事的プレゼンスも大事だ。(沖縄の)海兵隊が(グアムへ)いなくなれば、第7艦隊が一番大きい存在になるわけで、最低米国の軍事的プレゼンスとしてこの極東に残るということが必要という意味で申し上げた」

 --いつごろを想定しているのか

 小沢氏「10年、20年という話では思っていない。そんなに年数をかける必要はないだろう」

 【ねじれ国会への対応】

 小沢氏「野党各党は、菅政権にいろいろな政策で協力することはできないという趣旨の話をしている。どう打開していくのか」

 菅氏「謙虚に話し合いをすれば、大きい問題であればあるほど、ともに責任を感じて合意形成を目指すことはあり得る。真摯(しんし)な姿勢で臨めば野党も必ず応えてくれる」

 小沢氏「政治的な考え方の違う問題についてはまったく動かないということになる。自分たちが国民に約束した主張を実行していくためには、参院でも過半数を有することは本当に大事だ」

 【党運営】

 菅氏「昨年9月に(民主党)政権が発足するときに小沢氏の強い主張もあって党政策調査会が廃止された。今年6月の代表選で復活を約束し、復活させたが、小沢氏が代表になったときはまた廃止するのか」

 小沢氏「私が政調をやめるべきだといったことは事実だし、今なお、そう思っている」

 菅氏「議院内閣制の下で内閣を運営するには100人を超える国会議員が内閣に入るのが望ましい。もっと内閣の中に、国会法などを変えて国会議員が参加できるようにすべきだ」

 小沢氏「100人とか200人とかいう数字は別だが、もっと充実させるということについては大賛成だ」

 【政権運営】

 --代表に選ばれたら自ら首相に就くのか

 小沢氏「議院内閣制では最大与党の党首が首相を務めるというのは当たり前のことだ。自民党時代も総(理)・総(裁)分離なんていう話があったが、それはもってのほかだ」

 --出馬記者会見で「古い政治からの脱却」を掲げたが

 菅氏「カネと数ということをあまりにも重視する政治こそが古い政治だ。小沢氏の政治のあり方は、どちらかといえば資金的な強さ、仲間の数の多さという、お金と数の原理が色濃くある」

 --代表選で勝利した場合、長期政権をつくっていく心構えは

 菅氏「小沢氏という巨大な政治家との選挙なので、これを勝ち抜くことができれば、大きな力を国民の皆さんからいただくことができる。その力を精いっぱい、いいかたちで使って、強い指導性を持って内外の課題に積極果敢に取り組んでいきたい」

 --首相の激務に耐えられるか

 小沢氏「もう20年近くなるが、心臓の病気をしたが、それ以後毎日摂生を重ね、きちんとした日課でもって動いているので今のところ、どのような職責についても健康は大丈夫だ。脳みそは別として、健康的には十分にやり抜ける」

 【政治とカネ】

 --首相に就任後、資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記載事件で検察審査会が「起訴相当」と議決し強制起訴となった場合、訴追に応じるのか

 小沢氏「1年有余の強制捜査の中で実質的な不正、犯罪はなかったと結論を得ているので、審査会の皆さんもそのことをよく理解してくれると信じている」

 --鳩山前首相は自らの「政治とカネ」の問題で「自分がそうなれば逃げない」と起訴に同意する考えを明言していたが

 小沢氏「今、鳩山さんの言葉を援用してお話しになった。私も逃げません」

 --事件で秘書経験者3人が逮捕された。管理責任は

 小沢氏「虚偽記載が実質的に犯罪を隠蔽(いんぺい)するためになされたものでは決してない。これは(検察の)捜査の結果分かっている。報告の形式、手続きに間違いがあったのではないかという意味で責任を問われている。私自身も責任を感じているが、検察当局から2度の不起訴の結論が出たわけであり、あとは報告書の事実関係、認識の問題だと思っている。私はその意味では事実上、一点のやましいこともない。ただ、秘書が嫌疑をかけられて、そのようなことになったことについては私の不徳の致すところで、責任を否定するつもりはない」

 --国会での証人喚問や政治倫理審査会に応じていないが

 小沢氏「証人喚問や政倫審で申し述べることについて私は何も躊躇(ちゅうちょ)していない。ただ、国会も強制捜査権があるわけではない。そのことを忌避しているわけではないが、国会での証言や政倫審以上の強制的な捜査を全部受けてそれで何の不正もないということなので、そのことで国民にご理解いただきたい」

 --政治家として国会で説明する責任があると思うか

 菅氏「先の国会で野党から質問され、『(小沢氏は)幹事長を辞するという形でけじめをつけられた』と申し上げてきた。今回、改めて代表選に小沢氏が立候補したので、より国民が納得できる形での説明はなされなければならないと思う。国会の手続きは国会でお決めいただくことだが、国民の常識が国会においてもきちっと受け入れられなければならない」

(2010年9月3日 産経新聞政治・総合面)


by めい (2010-09-04 06:42) 

めい

田中良紹氏のいつものことながら気持ちのいい正論です。
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/09/post_231.html#more

   *   *   *   *   *

この国の「政治文化」をどう変えるか
 民主党代表選挙が始まり、日本記者クラブが主催した討論会を聞きに行った。菅総理は小沢氏の「引き立て役」を演じているというのが私の印象である。菅総理が様々な角度から小沢氏を挑発・批判すると、それがことごとく小沢氏を引き立てる効果を生む。

 ところがそういう見方をする新聞・テレビがない。小沢氏の総理就任はあってはならないと考えているかのようだ。日本記者クラブで質問をしていた記者のレベルもひどいもので、政治を分かっていないと思わせる質問が相次いだ。ところがその記者たちが「社説」を書いていると言う。そんな「社説」を読まされている国民は政治を判断出来なくなる。

 考えてみれば新聞は戦前も戦後も国民の判断を誤らせる存在である。戦前は軍部という権力の手先として、戦後は霞ヶ関とアメリカの手先として国民を洗脳する役割を担ってきた。この国の支配者である霞ヶ関とアメリカにとって国民は「知らしむべからず」だから、新聞には判断を誤らせる情報が流され、国民の代表である政治家が貶められるのである。

 選挙が始まる前、この選挙は「政策論争」になると思っていた。それは菅総理が国会の答弁で「財政健全化に政治生命を賭ける」と断言したからである。その考えは自民党の主張と同じで、霞ヶ関の考えとも一致する。そして小沢氏の言う「国民の生活が第一」の路線とは対立する。だからどちらの路線が現下の国際情勢にふさわしいかを議論する「政策論争」になる筈であった。

 ところが選挙が始まってみると菅総理のスタンスが明確でない。「雇用」を強調するだけで、路線については曖昧である。小沢氏の路線と似たような事を言う。この前の参議院選挙で自民党に「抱きついた」のと同じ手法である。そして菅総理が対立軸として打ち出してきたのが「政治とカネ」であった。

 菅総理は自身が「ロッキード選挙」で初当選した事に言及し、それ以来日本は「カネまみれ」の政治を続けているが、その体現者が小沢氏であり、自分はそうした政治と決別すると言った。「クリーンでオープンな政治」を実現する事で日本の「政治文化を変える」と主張した。それを聞いてつくづく官僚がメディアを使って国民を洗脳したマインドコントロールから菅総理も抜け出せていないと思った。

 以前、「政治とカネの本当の話」(1~3)でも書いたが、「政治とカネ」の話になれば私には言いたいことが山ほどある。そして私も「政治文化を変える」事には大賛成だ。ただしその中身は菅総理とは真逆である。ロッキード事件以来、「クリーンでオープンな政治」を主張する野党とメディアが政治の力を弱め、官僚の思い通りの予算配分を実現させてきた。その「政治文化」を否定しなければ、日本に本当の民主主義は根付かず、冷戦後の複雑な世界を生き抜く知恵は出てこない。

 かつて私は社会部記者としてロッキード事件を取材した。田中角栄氏が東京地検に逮捕された時には特捜部を担当していて検察庁の玄関をくぐる角栄氏を目の当たりにした。その取材経験から言えばロッキード事件を「角栄氏の犯罪」とするのは間違いである。角栄氏の贈収賄容疑は司法取り引きによるロッキード社幹部の証言に基づくが、最高裁はその証言を証拠と認めていない。検察は事件を解明していないのである。

 ロッキード事件はアメリカの軍需産業が世界の反共勢力に贈賄工作を行っていたもので、ロッキード社からカネを受け取った政治家は世界各国にいた。しかし世界では誰も捕まっていない。日本でも本命の政治家は逮捕されず、なぜかロッキード事件は「田中金脈問題」にすり替わった。そのおかしさをメディアは追及せずに「総理大臣の犯罪」というデマを国民の脳裏に刷り込んだ。

 以来、国会では「政治とカネ」が与野党攻防の最大テーマとなり、国民から預かった税金の使い道について議論すべき予算委員会がスキャンダル追及の舞台となる。そのため官僚が作った予算案は関心を持たれずにそのまま通過する。「政治とカネ」は官僚にとって思い通りの国家経営を実現する手段となった。そして検察は次から次と「政治とカネ」の摘発を行って政治を弱体化する。その積み重ねが900兆円の財政赤字である。

 今年5月に私はアメリカの週刊誌「ニューズウイーク」から取材を受け、それが「日本を殺すスキャンダル狂い」という記事になった。どこの国の政治家にもスキャンダルはあるが、先進国ではそれを大騒ぎしない。ところが日本だけはスキャンダルで政治家が致命的な打撃を受ける。「政治とカネ」を問題にしていると政治は機能しなくなり、日本全体が沈没するのではないかという内容である。

 私は冷戦が終わる少し前からアメリカ政治を取材してきたが、クリントン大統領には「ホワイトウォーター疑惑」と呼ばれるスキャンダルがあった。アーカンソー州知事時代に公金を使って土地開発を行い、地価をつり上げて不動産業者を儲けさせ、その見返りに業者から献金を受けていたという疑惑である。妻のヒラリーも関与していて、彼女の弁護士事務所が証拠書類を隠滅したと言われ、関係者が自殺していた。

 共和党が疑惑を追及し独立検察官が捜査に当たったが、この問題でアメリカ政治が混乱する事はなかった。捜査が始まれば司法の問題であるから、大陪審にヒラリーが出廷して証言する事はあったが、議会で国民に説明しろなどと騒がれる事はない。政治家は国民の生活を守り、外国との競争に打ち勝つことが仕事である。それが出来ればスキャンダルを追及して政治の力を弱めようなどと欧米の国民は考えない。クリントンの疑惑はよく分からないまま終わったが、国民の支持率が下がる事もなかった。

 与党時代の自民党は野党の「政治とカネ」攻撃を「馬鹿なことだ」と思っていた。検察の捜査を正面から批判すると、メディアに攻撃され選挙で不利になるから黙ってはいたが、検察の大物摘発は10年に1度と考え、誰かが摘発されると「これで10年は大丈夫」と安堵していた。しかしそんな事を続けていれば本来の政治は出来なくなるとも考えていた。

 ところがその自民党が野党になると昔の野党と同じ事を始めた。税金の使い道を議論すべき予算委員会でスキャンダル追及に力を入れたのである。しかしスキャンダル追及ばかりしている自民党に国民の期待は集まらない。メディアの洗脳によって「政治とカネ」に怒る国民もいるが、逆に「政治とカネ」を追及してばかりいる野党に飽き飽きしている国民もいる。

 民主党の「事業仕分け」が人気を集めたのは、初めて税金の使い道が一部ではあるが明らかにされた事だ。国民は無駄遣いの実態を初めて実感した。裏返せば国民はそれまで税金の使い道の議論をまともに見た事がなかった。予算委員会はいつも「政治とカネ」の追及ばかりである。「事業仕分け」の人気は喜ぶべきと言うより悲しむべき日本政治の現実なのである。

 その「事業仕分け」を担当していた枝野幸男氏が日本記者クラブで「政治文化」について語った事がある。「これまでの古い政治は利益誘導型のバラマキだった。しかし事業仕分けで予算を削る事が支持された。明らかに政治文化が変わった」と言った。

 私は開いた口がふさがらなかった。国民が無駄の削減を支持したのは、その削減された税金が自分たちに回ってくる期待があるからである。ただ削減するだけに満足する国民はいない。国民から預かった税金をどう配分するかが政治の根本であり、配分を間違えれば国民に格差が生まれて不満が増大する。間違った配分を是正するための第一歩として事業仕分けをやったのではないか。

 「政治とカネ」の追及に明け暮れて、予算の配分を官僚任せにしてきた政治がこの国の最大の問題である。早く「政治とカネ」のマインドコントロールから解放され、国民の生活を守り、外国との競争に負けない政治をうち立てる事こそこの国の課題である。「政治文化を変える」とはそういう事である。


投稿者: 田中良紹 日時: 2010年9月 5日

by めい (2010-09-06 11:35) 

めい

秀逸な小沢一郎論がありましたので転載させていただきます。
「日々坦々」というブログでの≪「ほめ殺し」が政界再編のきっかけになっていた!≫http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-615.htmlへのコメントとしてインナーマザーさんという方が書かれた文章です。http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-617.html

小沢さんは、高知での演説で「政治生命を賭けて日本を変える。場合によっては物理的生命も賭けることになるかも」と言われたそうです。命がけの覚悟であることが、テレビで見ていてもひしひしと伝わってきます。

そうまでして小沢さんはどうしようとしているのか。
インナーマザーさんは言います。
「理念だけではダメ。血と大地の情念に飲み込まれる。かといって国家権力の強化だけでもダメ。社会の側から国民と一緒に作って行く包摂社会が『歩留まりのある国民国家』の在り方なのだ、というギリギリの生き残りの国家ビジョンを小沢さんは描いている」
その方策として、
「官僚が独占している権力を国民の代表である国会議員に分散させる。さらに地方分権という方法で中央の官僚権力自体も分散させる」
「(そうしてできる)官僚機構が暴走しない国家は、社会の側から思考する世論によって担保され」なければならない。そうすることによって、「これらがパッケージになって『天の感覚』によって包摂される。」というのです。

小沢さんが「平成維新」を言う時、その背景には「今は戦時」の思いがあるはず、インナーマザーさんはいみじくも言ってくれています。
「戦後は終わっていないのです。」

以下全文。

* * * * *

官僚機構が我々にかけた催眠術

小沢さんを貶めるために意図的に褒めそやす「ほめ殺し」戦術は、今回の選挙においては逆効果になっていくと思います。

当時の竹下さんへの「ほめ殺し」は確かに凄かったし、効果的な脅しになりました。竹下さん自身が街宣活動を畏れてしまったからです。竹下さんは総理の椅子が欲しかったため、私欲が畏れを引き出してしまったのです。

小沢さんは街宣活動の嫌がらせなど畏れてはいません。なぜなら小沢さんにとって、もっとこわいものが他にあるからです。街宣活動のネガティブキャンペーンよりも、「官僚機構が国民を滅ぼしてしまうこと」を一番畏れているのです。国民が滅びて国家官僚と財閥だけが栄えるような本末転倒を畏れている。収奪と搾取の果てに国民が使い捨ての商品にされる地獄絵図の到来を畏れているのだと思います。

また、小沢さんは竹下さんのように自分が総理になることに執着していません。菅さんが思想転向して官僚依存を脱構築してくれれば、現政権のままでよかったのです。鳩山さんの仲介で原点回帰のトロイカが確認されたのに、菅さんに「翌朝の豹変」が起きてしまったので、小沢さんは立ち上がっただけのことです。
小沢さんは最初に理念・思想が基礎にあって、それから私欲が発動される男なのです。竹下さんは私欲が先行して私欲に帰着する我欲が強すぎる人ですから、街宣の脅しに過剰反応する隙が生じてしまった。竹下さんは己の欲に怯えた人でした。

小沢さんは天と国民を何よりも畏れているリーダーです。国民を畏れているリーダーは靭いのです。理念・思想が強靭なリーダーはぶれないのです。
彼は自分が死ぬ前に、米国と官僚機構の催眠術から国民を覚醒させたいと本気で行動しているだけなのです。その舞台が政治であり、代表戦というエレメントに過ぎないのです。そして仮に自分が潰されても「覚醒の種」だけはしっかり国民に蒔いてから浄土に逝く。理念は後生の者が引き継ぐ。私が死んでも歴史の流れは変えられない。それが小沢さんの「敬天愛人」であり「至誠通天」の高天原の感覚だと思います。

「気合い」という言葉がありますが、小沢さんはものすごい勢いで天の気と国民の気を結び合わせています。死んで行った者たちとこれから生まれて来る者たちを繋ぎ合わせる媒介として動いていますから、自ずからすべての国民と一体化していくのです。官僚機構の前衛部隊が仕掛けてくる恫喝、情報操作、謀略すら包摂して中和させてしまうと思います。「ファシズムは優しい顔をして近づいて来る」と言いますが、小泉さんの父性とは深度の違うとてつもない父性を小沢さんに感じるのです。

小沢さんの「グランドキャニオンに柵はいらない」という思想はセーフティーネットと危険情報の可視化がパッケージになった「国民の思考力」を信じる誠心の自由思想です。国民への愛情に根ざした厳しい思想です。
小泉さんの新自由主義はもともとあった柵まで取り払い、安全だというニセ情報まで流して、金融博打に誘導するボナパルティズムでした。国民への愛情がまったくなく国民を商品化する催眠術のような思想です。
同じ強烈な父性でも、深さの違いから小沢さんの方が何倍もおっかなく感じます。

小沢さんにはナチズムのような優生思想や排他的ナショナリズムはありません。むしろ初期ムッソリーニ型のファシズムと親和的な「多元性と寛容さ」を感じます。映画「ニューシネマパラダイス」が醸し出す暖かい空気です。
イタリア・シチリア島の村にある映画館は、仕事も収入も身分も違う者たちが集います。カタギも水商売もホームレスすら包摂する暖かい寛容なトポスになっています。映画館が火事になるとナポリ出身の男が宝くじの賞金を使ってニューシネマを再建します。パラダイスの楽園は維持されました。共同体を守るために、出来るも者が出来ることをする。
そんな暖かい村も経済合理性と効率性の商品化が進み、寛容な共同体が流動化して行きます。人々の絆も変化してしまったように見えますが、主人公のトト少年と映写技師のアルフレードの親子のような絆は、戦前戦後の半世紀を経ても決して切れてはいなかった。

アルフレードがトトへ遺品として残した一本の映画フィルムがラストシーンで流れます。官僚機構に検閲された「いかがわしいキスシーン」のフィルムの断片をアルフレードが内緒で保存していて繋ぎ合わせたものです。
「キス」という人と人とを繋ぎ合わせる象徴的なシーンをファシズム国家は嫌がります。国民をバラバラにしてからファッショする必要があるからです。しかし国家官僚がどんなに上から束ねようとしても限界があります。このようにフィルムは後生に引き継がれていくのです。本来の共同体は下から、つまり社会の側から結束していくものなのだということを象徴するラストシーンです。

私は、小沢さんと検閲フィルムを無言の遺言としてトトに残したアルフレードが重なって見えるのです。

小沢さんはイタリアのファシズムが後期になってナチズムに飲み込まれて共倒れした理由をよく分っているのだと思います。
理念だけではダメ。血と大地の情念に飲み込まれる。かといって国家権力の強化だけでもダメ。社会の側から国民と一緒に作って行く包摂社会が「歩留まりのある国民国家」の在り方なのだ、というギリギリの生き残りの国家ビジョンを小沢さんは描いていると思うのです。
ニコニコ動画の会見で小沢さんが「銃剣では民は心はつかめない」と語った言葉に小沢思想が凝縮されていると思います。

新帝国主義が反復している世界で、ファシズムの流れは避けられない。ファシズムを保護主義と言い換えても実態は同じです。ならば、寛容で多元的な「他国と棲み分けする暴走しないファシズム」を作って行くにはどうすればよいのか。そんな都合のよい安全なファシズムなんて可能なのか。

官僚が独占している権力を国民の代表である国会議員に分散させる。さらに地方分権という方法で中央の官僚権力自体も分散させる。そしてなにより、官僚機構が暴走しない国家は、社会の側から思考する世論によって担保される。これらがパッケージになって「天の感覚」によって包摂される。

ニューシネマパラダイスのラストシーンを見ながら、小沢さんが何を伝えようとしているのかを類比的に考えています。アルフレードはトトの恋人の伝言をわざと隠して別れさせます。トトに村を出て戻ってくるなと旅立たせます。そして自分が死ぬ間際にもトトへは俺が死んだことは伝えるなと言い残します。しかし結果としてトトはアルフレードの死を知り村へ里帰りして遺品のフィルムを手にします。そしてアルフレードの誠心と自分がアルフレードからかけられた魔法の逆説を悟ります。歳をとって大成した自分がなぜいまここにもどって来てこのフィルムを手にしたのか。フィルムを再生することですべてを理解します。ミネルバの梟が夕暮れに飛び立つように。

可視化、思考、養生、行動、天の感覚。もう既に五つのエレメントは揃っています。国民が今まで官僚機構とマスコミによって検閲されて来た「キスシーンのフィルム(国民と国民の絆)」をしっかり見直して、国民を情報操作と分断統治で管理して来た宣撫工作の弱点を見定め、天を見上げながら繋がれば完成です。

完成すれば終わります。終われば必ず復活します。小沢さんは我々国民と天とを繋げる捨て身の媒体ですから、小沢さんの言動に込められた言霊を丁寧に受け止めて行けば、ほめ殺しの街宣も謀略も大地に吸収されていくでしょう。

我々が小沢さんを守るという発想ではなく、我々がすべてと繋がっていくという構えが、結果として小沢さんに力を与え、我々も力を得る。この弁証法が大事だと思います。

小沢さんがニコニコ会見で、明治維新から140年も官僚支配が続いてきたんだっちゅうのだから、もうそろそろね、平成維新でしょ、という趣旨の発言をしましたが、歴史の流れが翻訳されています。

菅さんは追い詰められている観念先行のイデオローグですから、アジテーションの工作を自分では控えながらもスタッフにやらせる戦術を強化するでしょう。しかし、やればやるほど逆効果になりますから大丈夫だと思います。

そのような意味で、「ほめ殺し」は平成維新の祝砲なのかもしれませんね。

官僚機構が我々にかけた最大の催眠術は「今は平時だ」という虚構のビジョンです。本当は、戦後は終わっていないのです。それを毎日1000人が自殺未遂をすることで教えてくれているのです。高齢者の遺体がぞくぞく発見され、行旅死亡人が増大しているのも、「平時という偽装」を死者たちが知らせてくれているのです。
小沢さんは死者のメッセージが分っているので、今が戦時だという事実を「だから平成維新だっちゅうの」とはっきり可視化して戦っている国民の同志なのでしょう。



by めい (2010-09-07 09:10) 

めい

「デフレ下では、低金利や金融緩和によるインフレ政策は、無意味であり、公共投資も借金倍増戦略に過ぎない。笑い話である。自民党の政治家や、財務省の役人はもう少し経済的素養を身につけるべきだろう。しかしもう遅すぎるかもしれない。

理論を信ずる者は、消費者側に公共投資をするだろう。なぜなら、限界借金率が存在するデフレ下では、消費を直接増やす方が反乗数効果が顕著に表れるからである。」

小沢さんはわかっている、とあらためて思わされました。

   *  *  *  *  *

デフレ下の公共投資の惨状
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/760.html
投稿者 一言主 日時 2012 年 12 月 20 日 10:54:18: AlXu/i8.H/.Es

デフレ下の公共投資の惨状

これだけ自民党が勝つと、次なる政党に 政策を託すより、自民党の政策を変換させる方向に舵を取る方がいいと思う。

それ故、ふたたび同じことを何度も書くことになるがお付き合いいただきたい。自民党が性懲りもなく同じことを繰り返すため、同じことを何度も書かねばならないだけだ。

デフレ下の公共投資は、不毛に経済活動を拡大させ、借金と不良在庫を増やすばかりで、国富や民間の付加価値を減少させる。これがデフレ下の公共投資の結論です。もう何度も言ってきたことだが。
このことは理論的にも、実際にも実証されています。

特にその実証は、日本が行ったこの20年にも及ぶ公共投資の政策が証明しています。

バブル崩壊後20年経ち、日本の名目GDPは1990年より以下に下がりました。国富が少なくなったのです。お金が無くなり貧乏になりました。国に膨大な借金をこしらえました。この事実をしっかりと認識してください。

この間政府は何をしていたでしょうか。
大規模な予算を計上し、上げ潮戦略や、成長戦略などよい響きのタイトルを付け、どんどん資金を投下していた。
その結果が今の惨状なのです。

これには、低金利、過剰金融緩和、補助金による生産刺激策、大規模な公共投資など主に3つの主要な政策により、貧乏な大借金国になったのです。

その主要なひとつである大規模な公共投資はなぜ景気を回復させず、借金ばかり積み上げるのだろうか。

一言で言えば、デフレ市場が縮小再生産の循環にあるからです。このような時、公共投資をして経済を拡大させても、経済循環がマイナスになっているため、経済の拡大がより大きな借金を形成する事になるのです。

デフレ市場が縮小循環になるのは限界借金率が存在しているからです。限界貯蓄がないのです。正常な経済であれば本来あるはずの限界貯蓄が、デフレ下では存在せず、逆の限界借金が存在しています。反乗数といえるかも知れません。

それは、デフレ下である一定の経済活動が行われると、それに対してある比率の借金が形成されるというものです。この借金が不良在庫であったり、付加価値の減少分です。

正常な経済では、
限界生産量すなわち生産量がわずかに増えた時、限界貯蓄すなわちわずかな貯蓄が増えることになります。これが拡大再生産の正体です。

それ故、生産量が数倍伸びた場合、その貯蓄率に応じて貯蓄すなわち付加価値が生じることになります。それがケインズ経済学で言うところの乗数効果です。

ところがケインズ経済学は、デフレやインフレなどの資金の量が著しく減少したり、増えたりした市場を扱っていません。それがケインズ経済学が全くデフレに通用しない原因なのです。

デフレの場合は、乗数がなく、限界借金率があるため、生産量が数倍伸びると、その借金率に応じて借金が数倍になります。

公共投資による経済の活性化、拡大化が、借金の増大をより活発にする結果に終わるのです。
大規模な予算を公共投資に投下するほど借金が大きくなるのです。

実質GDPの成長がなんら付加価値の増大に貢献せず、不毛な単なる骨折り損になるのです。デフレの進捗度が激しくなると、実質GDPの成長率の伸びに反して、名目GDPの成長率が鈍化し、その差が大きくなる傾向がある。

その差の大きさがデフレの深刻度を表している。生産量の増大に対してどれだけの割合で借金が増えるかを示すものである。

公共投資は、貯蓄が存在し、乗数効果のある場合にだけ、付加価値を増やしその公共投資に費やした借金分を返すことができるが、
乗数効果がほとんど無い場合は、付加価値が増えず公共投資分の借金を返すことができない。

このことは、ケインズ経済学を普通に勉強しその理論を使っている者に取ってわかりきったことだろう。乗数効果のない公共投資など、借金増大策に過ぎないのだ。

ケインズは赤字であっても公共投資をした方が良いと言ったが、それは、乗数効果が見込まれる場合だけだ。ない時は借金だけが残る。

公共投資を推奨する者は、1990年より前の時代と現在の経済の基礎的条件の違いをはっきりと認識すべきであろう。

また逆に借金の方が多いマイナスの乗数が存在する場合は、マイナスの付加価値という借金を作り、公共投資分の借金と合わせて2重の借金を形成することになる。

これがデフレ下の公共投資の理論的帰結である。

そこで200兆円の日本強靭化戦略は、言葉の響きとは逆に全く不毛の成長戦略であることが分かるであろう。今まで自民党がやって来た、上げ潮政策などと同様失敗するのが目に見える政策である。

200兆円の公共投資の借金をして、さらに民間に200兆円の借金をこしらえ、計400兆円の借金をこれから作ろうとするのである。日本の現在の名目GDPは500兆円を切っている。

まさに日本狂人化戦略といえよう。日本を根本から破壊しようとしているのである。

経済政策は正しいものでなくてはならない。一般大衆受けするものではいけない。しっかりとした整合性のある物でなければならない。

デフレ下では、低金利や金融緩和によるインフレ政策は、無意味であり、公共投資も借金倍増戦略に過ぎない。笑い話である。自民党の政治家や、財務省の役人はもう少し経済的素養を身につけるべきだろう。しかしもう遅すぎるかもしれない。

理論を信ずる者は、消費者側に公共投資をするだろう。なぜなら、限界借金率が存在するデフレ下では、消費を直接増やす方が反乗数効果が顕著に表れるからである。

私が何度も何度も、ガソリン税の減税や、高速道路の3割負担、雇用保険料の満額負担、年金のスライド制の撤廃などいうのは、すべてこの逆乗数効果を見込んでいるからである。これによりデフレは簡単に直るのである。

自民党政権が、再び日本をぬか喜びさせるだけの政策を取ることは、2千5年にデフレインフレの一般理論を書いてからこの7年間の活動が無意味であったことがわかる。
この7年間は、主に阿修羅に投稿して来たが、あまり効果がなかった。

しかし来年2つの講演依頼が来ている。初めての講演だが一つの成果かもしれない。これからは講演も一つの武器にして、なんとか日本をデフレ解消に導きたいと思う。

一言主
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/
http://blog.so-net.ne.jp/siwaseninarou/

 
by めい (2012-12-21 06:58) 

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